
さて、このインディビジュアライズド
シャツであるが、その当時
取り扱っているお店も限られていた。
結局、某セレクトショップで手に入れたのだが、サイズ展開は、M・Lのみ。
しかも今のようにスリムフィットが
無かった時代だから、
小柄の私にはブカブカであった。
それでも、シンプルであるが存在感のある
このシャツに魅せられた私は、
休みの日は必ずといっていいほど愛用した。
洗濯を繰り返してもビクともせず、
上質なレザーやデニムのように、
徐々に身体に馴染んでいくから、
愛着も湧いてくる。
それから時は経ち、
アメトラをベースとした
プレッピースタイルが、
世界的トレンドとして復活したのである。
そして、ブルックスブラザースのコレクションブランドに、気鋭のデザイナー
トム・ブラウンが就任することにより、
それはピークを迎えていく。
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アメトラ(アメリカントラッド)といえば、私のファッションのルーツである。
小学校中学年まで肥満児だった私は、
それまで駅前の洋品店の一角にある、
肥満児用コーナーの中から、
服を選ばざるをえなかった。
僅かなバリエーションしかないから、
よく色違いで買ったものである。
ところがその後、少年野球を始めたのを機にみるみると痩せていき、どんな服でも着れるようになった。
たまにデパートで買ってもらえるようになり、お気に入りの服も増えていった。
そして、そのお気に入りの服には、
いつも同じタグが付いていたのである。
そこには、
VAN
の文字があった。(ボーイズだけどね)
言わずと知れた、日本にアメトラを紹介しただけでなく、サブカルチャー史にも大きな足跡を残した偉大なブランドだ。
そういうわけで、私の身体には、
アメトラのDNAが脈々と流れているのだ。
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話を元に戻そう。
プレッピースタイルが復活してきた頃、
メンズビギは、遂にインディビジュアライズド シャツとのコラボを始めたのだ。
さすがメンズビギである。
本物志向の別注品は、お手のものだ。
私にとっては、願ったりかなったりである。
サイズもSからあるし、
しかも待望のスリムフィットだ。
数シーズン限定で、
しかも少数生産だったが、
私は出来るだけ買い集めたのである。

一枚目は、もちろん白のオックスフォードボタンダウンだ。

しかも、白とブルーシャンブレーの
二枚はくるみボタンというヒネリが、
秀逸である。
続きは次回の更新で…
メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
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