ユーカリの木を特殊な溶剤で溶かして作られる、再生繊維のことだ。
ナイロンやポリエステルのように石油を原料とした繊維とは、出自が違うのである。
また、溶剤を回収して再利用するから
廃液が環境の中に放出されず、
地球に優しいエコ繊維とも言える。
私の世代には、テンセルの方が馴染みがあるが、どうやら同じ繊維らしい。
リヨセルは、
オーストリアのレンチング社の商標で、
テンセルは、
英国コートルズ社の商標である。
両社は2004年に合併してるので、
今ではブランド名が「テンセル」、
商品名が「リヨセル」となっている。
ところでこのリヨセル、
《メリット》は、
① ソフトな風合いと適度な光沢感がある
② 繊維が柔らかく、ドレープ性がある
③ 吸湿性に富む
④ ハリ・コシ感、弾力性がある
《デメリット》は、
① 摩擦により、毛羽立ちや白化しやすい
② 濡れると風合いが固くなる場合がある
という具合だ。
また、このリヨセル、
商品タグや洗濯表示には、
よく指定外繊維と書かれている。
指定外繊維とは?
洗濯表示というものは、
家庭用品品質表示法に基づいて
表示されているのだが、
リヨセルの場合は、
その家庭用品品質表示法で、
まだ定義されていないほど
新しい繊維なのだ。
私などは、
「そんなに新しくないだろ❗」
「お役所の怠慢だ❗」
などとツッコミたくなるのだが、
とにかく指定外繊維とは、
決して怪しい繊維ではないのである。
以上…
あ❗ まだ商品紹介してなかった。
それでは、このリヨセルを使った
メンズビギのジャケットがコチラ❗


品番…61 FJ 10
価格…¥29,000+税
素材…リヨセル65% ポリエステル31%
ポリウレタン4%

ピークドラペル&フェイクチーフ

チェンジポケット&スラントポケット

凝ったボタン

AMFステッチ

台場仕立て& D管止め
いつもながら、クラシックで凝ったディテール満載である。
でも私が見た、このジャケットの魅力は、
なんといっても色合いである。
旬なインディゴカラーだが、
青味を抑えたブルーグレイ。
程よい抜け感もあって、
まるでシャンブレーのようだ。
そして、リヨセルによって
ハリとコシがありながらも、
あくまでソフトな風合い。
このジャケットは、完成度が高い❗
我々スタッフ全員が欲しい一着だ❗
ところがこのジャケット、
あろうことかサイズ展開が、
S・M(従来のM・L)のみなのだ。
なぜか小男ばかり揃った、
(私はスモールフェイセズと名付けた)
横浜店のスタッフ誰一人サイズが合わず、
全員断念。
(全員着ててもおかしいけどね)
入荷してから残り一着となった今でも、
お店の顔となるウィンドウディスプレイにド~ンと鎮座しているのである。
このまんまのコーディネートで❗


あ❗ パンツもあるの忘れてた。
メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
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