構成されているのはご存知だろうか?
メインになっているレーベルは、
そのまんま「メンズビギ」という名だ。
これは全店で取り扱っているが、
他のレーベルに関しては、
お店によってマチマチなのだ。
その中の一つに、
「エッセンシャル ガーメント」
(以下…EG)
という、タイムリーカジュアルを
コンセプトにしたレーベルがある。

我が、マルイシティ横浜店では、
もちろん取り扱っている。
カジュアルアイテムがメインだし、
コスパも高めなので、
他のレーベルに比べて、
どうも格下に見られがちだ。
でも、私はこの「EG」結構好きだ。
個人的な嗜好がベーシック
っていうことも大きいが、
「EG」の良い点は、
デザインし過ぎてないところ。
どんな世界でもそうだが、
作品には、多かれ少なかれ
必ず元ネタというモノが存在する。
別に悪いことではない。
ロックの元ネタが、
黒人のブルースであるように。
メンズファッションなら、軍服を含めた
制服や労働着が挙げられる。
本来は、実用性や機能性によって生まれたムダのないデザインなのだ。
だからこそ、そこに美を感じるのである。
とは言うものの、当時の服をそのまま
着たとしたら、やはり違和感がある。
時代の空気に合わないからだ。
あくまで、テイストとして取り入れているのが、現代のファッションなのだ。
前回の記事で取り上げた、
イヴ・サンローランのサファリルックは、
いい例だ。
元ネタはあっても、それを超える
オリジナリティを追求する姿勢は、
革新的と言える。
その一方で、元ネタを忠実に再現
していくという方法論もある。
デニムの世界がいい例だ。
わざわざ効率の悪い織り機や、
職人の手仕事によって作り出されたモノは、今の時代、むしろコストが高い。
それでも、こだわりを追求する姿勢は、
原理主義的と言える。
どちらも、素晴らしい❗
ロックギタリストで言えば、
革新派が、ジミー・ペイジ。
原理派が、エリック・クラプトン。
ついでなので…
ロックの枠を超えちゃったのが、
ジェフ・ベック。
(ロック三大ギタリストの巻き)
まずいな、このパターンは…
明らかに脱線し始めている…
終わりが見えない…
話を元に戻そう。
なんだっけ?
そうだ!元ネタの解釈と方法論の話だ。
(この場合、原理派は置いといて)
言い換えれば、元ネタをどうアレンジして
今の服に変換していくかだ。
だからデザイナーに求められるのは、
その変換するセンスと、さじ加減なのだ。
「EG」の服の良さは、先にも言った通り、
デザインし過ぎてないところだけど、
それは、元ネタへのリスペクトがあるからだと思う。
本来の良さを損ねず、今を感じさせる
カッティングやサイジング。
さらに、進化した素材や加工技術を
積極的に取り入れながら、
高いコスパを実現している。
素晴らしいじゃないですか❗
いい服は、値段が高い。
値段が高い服は、いい服。
もちろん、全て間違ってはいないけど、
元ネタの良さをぶち壊すような、
過剰なデザインや余計なディテールを加えただけで値段が高い服は、私は嫌いだ❗
「EG」の服は、
革新的であり原理主義的であるのだ。
案の定、今回も商品紹介まで
辿り着けなかった。
最初から無理なんだよね…。
開き直った、
メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより