利益こそ企業浄化の原点 | 建設業ISOお助けブログ

利益こそ企業浄化の原点

愛知万博のリニモの公園西駅より万博会場の西端を移しました。仮設の調整池です。調整池の中央に四角形の余水吐が見えます。

尼崎の鉄道事故でJR西日本の利益体質に多くの批判が出ています。これは売上至上主義的なことを批判されてのことと思います。

特に今年度の「支社長方針」の第一の柱に【稼ぐ】をあげて批判が集中しています。これに続き第二に【目指す】の中で「安全安定輸送」がうたわれているそうです。確かにこれは批判を浴びる格好の材料です。

もしこれが【利益第一】という方針ならどのように考えられるでしょうか。もちろん尼崎の事故からの直感的なイメージは当然悪いとは思います。しかしよく考えるとこれは正しいと思っています。

利益は複式簿記における損益計算書では利益=収益-費用であり企業は利益確保のために事故、災害等のリスク回避すなわち費用を出さない努力をしなければ利益が確保できず存続できないことになります。

昨年来、企業の倫理感欠如から雪印をはじめ多くの企業が透明性を高めなければ存続できないことを理解し始めたのは周知の事実です。ステークホルダー(利害関係者)へのディスクロージャー(情報開示)が求められています。

正直に話をして透明性を高めるのは結果として利益が出るからこのように企業は動かざるを得ないのです。もちろん倫理第一、安全第一ですが、利益第一こそ企業浄化の原点であるのはこのような理由からです。

ISOにおいても利益はISO9001では施工品質計画書から派生した実行予算書等で展開ができ、またISO14001では利益が出るということはそれだけで負荷の削減に貢献していることになります。

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