6月27日(木)、仙台も梅雨に入っていますが、なんとなく今日も雨は降りそうにもありません。

先日、植え替えた蝶の食草が水不足にならないか危惧されますが・・・。

 

 

昨日のことですが・・。

週間天気予報を眺めると、どうやら明日から天気が悪そう。

 

予定をいろいろ検討して、ちょっと時間が空いたので蝶友を誘って岩手まで出かけることにしました。

 

 

今年も天候が不順なので、気候がどの程度の進みなのかはわかりませんが、とりあえず出かけてみないことにはわかりませんので・・・。

 

例年なら、フタスジ、ホシミスジ、オオミスジ、ミスジその他が発生している時期。なんとかなればと飼育材料のメス狙いで出かけます。

 

午前6時前、蝶友のМ氏宅に到着、器具を積み込んでМ氏のクルマで岩手に向かいます。

当初の予定では行きは高速、帰りは一般道と計画していたのですが・・。経路はすべて運転者の気分次第なのでお任せです。

 

途中から進路を変更。おや、このコースは三陸道。ほぼ無料だしこっちのコースが近いかも。幸いラッシュも登米までです。

 

学生時代通った蟇目駅を右手に見ながら西に向かいます。途中から岩泉方面に。鉄道は災害のためほぼ廃線。工事個所もありますがいつ回復するのやら。

周囲を確認しながら蝶の飛翔を探しますが、なーんにも飛びません。

 

それらしきところで車を止めて周囲をたたいて。いませんね。

しばらく走ると何かが飛びました。ちいさいなあ。道路幅がないので空き地を見つけて。

確認するとテングチョウ。この蝶が発生していれば例年どおりかも。

 

少し車を進めて。工事中の道路の入り口が閉鎖されていたのでその前に駐車して。

すると一斉に舞い上がる蝶。おびただしい数のテングチョウ。そして10数頭のスジボソヤマキチョウ。これらの蝶は今回のターゲットではないので眺めるだけ。すごい数だねえと。

ずいぶん前のことになりますが、スジボソが吸水で路面一面に張り付いていた景色がよみがえります。

 

二人で長竿を取り出して周りの木々をぺしぺしとたたきます。すると何かがひらひらと。オオっ、ウラゴマダラシジミです。雌かな、いや雄ですね。破損しているから雌もいるかもと・・・・。いたいた、雌確保です。予定外のものが・・。うれしくなります。もっといるかもと。いたいた。卵もあるかもと探しますが、まだかなあ。

 

何かが樹上を。オオミスジです。眺めると林道の脇にはスモモの木が。奥を眺めると崩れ落ちた建物。そうかあ。ここには住居があったんだなあ、だからスモモや梅が生えているんだと。ミスジも飛んできました。

 

目標のフタスジを探して移動します。道路わきに食草があったらすぐ車を止めて。

何かが動きます。ホシミスジです。雌も発生しています。しかし、フタスジは見つかりません。

 

学生の頃はずいぶんいたはずですが、ホシミスジに入れ替わっています。確実にこの地域のフタスジは絶滅に向かっているかも。

 

彼方此方転戦して探しますが、フタスジはやっと一頭確保。卵を産めばいいのですが。

 

 

今回は越冬キベリタテハがまだいましたが、一方でエルタテハが発生しています。かなり早い発生と思います。

さらにメスアカミドリシジミ、ジョウザンミドリシジミ、ウラキンシジミなどのゼフも発生しています。時間に制約があるため確認できませんでしたが、キマダラルリシジミやチョウセンアカシジミも発生していると思われました。

 

陸中は整備されたとはいえ、ほぼ山中を走りますので時間がかかります。若いころは薄暗くなるまで採集をしていましたが、そんな体力、気力はありませんから帰ることにします。現在の地点から帰路を探索すると三陸道に向かう方が早そうです。時計を見ると4時を過ぎています。おそらく21時には帰れるかも。

 

今回の運転はすべてМ氏にお願いしましたがお疲れのことと思います。

 

今朝はいつものように4時に起きて、ムシの世話をしています。

栃木県のミヤマカラスアゲハが二頭羽化しています。雄の羽化を待ちます。

 

ウラジャノメの卵ですが、北海道産はほとんど孵化しませんでした。宮城県産の卵は116卵中ほぼ6割が孵化しています。