5月19日(日)、本日は晴れ、気温もかなり高く暑くなりそう。
昨日までちょっとした用事が重なり、なかなか動けませんでしたが、ようやく時間が取れたので岩手県まで出かけてみました。
朝、6時に蝶友のǸ氏が来宅。撮影機材を積んで山田インターから三陸道を北上。四方山話をしながら陸前高田で一般道に。住田を経由して遠野を通過、106号に出ます。盛岡方面に車を進め、途中からある峠に。そして狭い林道を進みます。道路が極めて悪いので下手をすれば腹をこすります。
冬季閉鎖もかなり早くに解除されているようで、轍が残っています。
以前ここを訪れた際は軽トラが道端にかなり止まっていて山菜をとっている様子が見られましたが、そのシーズンは終えたのか、一台も見受けられませんでした。
季節的には例年見られるキマダラヒカゲが林間を飛び交っていて、それほどの違和感は感じませんでしたが、越冬後のキベリタテハの数が多く、あちこちの空間に見られました。シーズンに訪れればおびただしい数のキベリタテハが見られるだろうと推測しました。またツマキチョウやミヤマセセリも垣間見られましたが、肝心のチャマダラセセリは全く目撃すらできませんでした。
コロナのため外出を遠慮していましたから数年ぶりですが、この間の変化は著しいものです。今日は山全体が乾燥しているような雰囲気があり、樹木の芽吹きは順調のようですが地上に生えている草などは期待していた大きさには達していません。何となく地温上昇が遅れているような感じを受けました。
いつものように林道わきの植物を観察していきますが、何かがおかしい。すでに五月も下旬。クガイソウなどもおそらく背丈は50センチは超えているとの判断で探してみますが全く見当たりません。キジムシロやスミレは目に付きますが。
丹念に探しますがありません。ふーん、どうしたんだと外に出て。車のエンジンをかけたまま周囲を眺めて。
この場所は来るたびにクマの糞が落ちていたり、うなり声をあげられたりしていましたが、今回はその気配は全くありません。どうも林内の整備があるようで、鉄塔の増設や、そのためのクルマの侵入でクマが移動したような気がします。
しかし、一方で斜面には斜めの獣道が。どうもシカのようです。このシカの侵入によって地上の植物が食い荒らされているようで笹以外の植物が減少しているような気がします。ここ数年で林道の周辺の様子ががらりと変わりました。
予定を一時間オーバーし昼には帰宅することにしました。おそらくここも近い将来金華山と同様はげ山になるかも・・・。45号線沿いの鹿の多さはびっくりするほどですね。
話は変わりますが、今朝Ǹ氏が貴重な蛹を持参してきました。
仙台市産のウラジャノメの蛹です。
昔から生息してはいるようですが、私の知る限り昨年はほぼ確認されていないように思います。
この蛹はわずかですが雄雌が羽化すれば交配が可能と考えています。何しろ体験したことがありませんからどうなるかは全く分かりません。以前飼育していたツマジロウラジャノメと同様の手法でできるのか、試行錯誤しながら取り組みたいと思います。
なお、飼育していたクモマツマキチョウは終齢の際に変えたエサのためなのか、かなりの数が脱落しました。また来年への課題が増えてしまいました。