古時計にはNATOベルトがよく似合う。
最近は、アンティーク腕時計にNATOベルトを着けて、詫び・寂びの世界に浸っております。
意外な組み合わせですけれども、腕時計はそもそも軍隊が使うものに由来するから、古い腕時計にNATOベルトが似合うのは当然なのかもしれません。
とくに、この、セイコーの古時計とNATOベルトの組み合わせは秀逸です。
この合わせ方は、島田にある村松時計店の四代目から教わりました。
この時計たちが、白いワイシャツの袖口からチラチラしているところを想像すると、たまんないです。
時計としての性能から言えば現行品と比べるまでもないでしょう。しかし、アンティーク腕時計のもつアクセサリーとしての優秀さというのは、新品の腕時計とは別次元にあります。
この味わいは、時が作るものなのでしょうね。
マーベルには、濃紺のNATOベルトを、
金色のロードマーベルには臙脂(えんじ)のものを合わせました。
アンティーク腕時計が大好きな村松時計店の4代目は、あるとき、金無垢の古いオメガに、これと同じNATOベルトを合わせていました。
腕時計が、こんなにも、着ける人のセンスを伝えるものだとは。四代目は、私のはるか先を歩んでいます。
せっかくアンティーク腕時計の楽しみ方を教えてもらったのに、今は梅雨時なので、自宅でしかつけられません。
早く、秋が来ないかな。