腕時計遍歴4(OMEGA スイスブランドの魅力) -オメガシーマスター120m- | はし3の独り言

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腕時計に自転車、高校理科の話題が多いブログです。日常で印象に残った出来事も取り上げます。時間があって、気が向いた時しか更新できていませんが、ご愛顧よろしくお願いします。

 まだ8月で暑いというのに、買ったばかりのグランドセイコーに革のベルトをつけてしまった私。

 

 これでテニスコートに行ったら(行かないけど)、汗ですぐに傷んでダメになってしまいます。

  

 グランドセイコーの純正革ベルトは、買うと、とっても高いのです。だから大切に使わないといけません。

 

 もう一本のグランドセイコーも、先日調子に乗ったときに純正皮ベルトに替えてしまっていました。

 

 こまった。しかし、メタルブレスレットに戻す気持ちにはなれません(なぜ)。

 

 

 

↑だって、革ベルトが似合いすぎていて戻せません もう無理です

 
 思案の果て、先日、ハードオフで中古のオメガが売られていたことを思い出しました。

 

 ショーウインドウには古いシーマスターとスピードマスターが一台ずつ飾られていて、ちょっといいなと思って、カウスン(買う寸前)までいっていたんですよね。

 
 ずっとオメガやロレックスにも興味はあったんですけど、私は機械式時計よりはクオーツの方が自分の性格に合っている思っていたし、クオーツならグランドセイコーだろうという考えだったので、そのときは我慢しました。グランドセイコーを買おうと思って我慢できました。

 

 しかし、今や、グランドセイコーの身代わりに部活に連れて行ける腕時計が必要になっていました(あるじゃん、プロトレック持ってんじゃん)。

 

 ロレックスは中古でも高いけど、オメガの中古ってけっこう安かったよな、と、思った私は、すでに車中の人になっていました。

 

 これまでグランドセイコー(ほぼ)一筋だったから、オメガなんて手にとって見たこともありませんでした。

 

 ハードオフに着いて一分もしないうちに、店員を捕まえてオメガを見せてくれるように指示を出していました。時折見せる自分の行動力は、我ながら恐ろしいです。

 

 シーマスターもスピードマスターも、まだそこにいました。

 

 安い方のシーマスターを最初に出して貰い、手に取ってみると、それまでになかったオーラを放っていることに気がつきました。

 

 うっ、なんだ、この時計は…、国産の雰囲気とまるで違う…!?

 

 うまく説明できないんですが、古いものとはいえ、やっぱりスイスの雄、オメガなのです。重みとか、ブレスレットの作り込み方とか、グランドセイコーとは違った高級感があります。

 

 国産品とは作り手のセンス、コンセプトが違うというこが、手に取った瞬間に分かってしまったのです。

 

 試着してみると、なぜかメタルブレスレットの長さが私の腕の太さにジャストフィット。

 

 シンデレラです。

 

 それはもうピッタリでした。このシーマスターはショーケースの中で私が迎えに来ることを待っていたんだと感じました。

   

↑オメガ シーマスター120m(緑文字盤)

 
 オメガシーマスタ120mーは90年代の、バブルの時代に活躍していたバブリーな時計です。私は、どうも、当時の時代のデザインが好きなんですよね。誘惑に心が動かされて止まりません。

 

↑緑は珍しいらしいです 誰かとかぶることもないでしょう

 

 まさか、グランドセイコーを購入したばかりなのに、また腕時計を買うなんて自分でも思ってなかったんですが、やってしまいました。

 

 夏のボーナスが、まだ残っているのがいけませんでした。

 

 だっ、だって、こんな、こ、こんな色気のある時計なんて、初めてだったのです。

 

 見ちゃいけなかった、手にとっちゃいけなかった、艶めかしさです。

 

↑ショーウインドウの中にあるときは気づかなかったんですが、妙な色気があります
 

 デザインは考え抜かれています。グランドセイコーの作り込み方もすごいんですけど、全体のバランスが取れているのは、オメガの方かもしれません。

 

 具体的に言えば、文字盤、ケースの形、ブレスレットのそれぞれのデザインがちぐはぐしているのが国産。ばっちり仲良くやっているのがオメガ。この辺のデザイン力の差というのは、いまでも存在している気がします。

 

 その根拠として、グランドセイコーは純正のメタルブレスレットよりも、革ベルトの方が似合ってしまいます。シーマスター120mは違います。

 

↑バックル部に、どや顔で金のオメガの紋章
やっぱり、バブルの時代の時計です

 
↑竜頭にもオメガの紋章 伝わります?この色気
 

 シーマスターの風防とベゼルの部分には平面がありません。微妙に曲面を描いています。この、曲面がくせもので、たまらんのです。本能に訴えてくるプロポーションなのです。

 

 「いやー、オメガって、こんなに良かったんだー、知らなかったな。」

 

 知らずに人生が終われば良かったんですけど、知ってしまいました。

 

 もしかすると、グランドセイコー2台を差し置いて、正妻の座を奪いかねません。ハートを射貫かれてしまった感じです。

 

 「うーん、飽きるのかなあ、どうかなー。使ってみないとわかんないな。」

 

 さて、裏蓋を見てみましょう。見てください、このセンス。非凡です。見ているだけでうれしくなります。シーマスターはダイビング用に作られた時計であるため、滑り止めになるようにデザインされているそうです。美しさと機能が同居しています。

 

↑シーホースに波の模様 粋です、かっこいいです 質感も素敵

 

 この個体はクオーツです(オメガにもクオーツがあるんですね)。ゲットしたときには電池が切れて止まっていたため、買った後もしばらく機械式時計だと思っていて、あれ?ねじが巻けない、故障かな?不良品かな?なんて、バカをやっていたのは秘密。

 

 また、全体にわたって日常使用に伴う小傷が見られました。

 

 なんとかならないかなーと思って、金属磨きを買ってきて、少しなでてあげると、すっかりきれいになりました。ネットの情報に基づいた行動です。うまくいきました。ステンレスの小傷は磨いてあげれば無かったことになります。
 

↑磨いてあげると、小傷は消えて無くなります    
 

 グランドセイコーと並べてみます。美しさの質が異なると思いました。どっちの方が美人という訳ではありません。

 

↑ スイス人と日本人の美意識の違いなのかな
 

 そして、古い時計だから期待していなかったんですが、インデックスの蛍光は今なお健在です。もう20年前に作られているはずなんですが、さすがオメガのダイバーウオッチです。

 

↑暗がりどころか、昼間の野外でも光って見えるときがあります
 

 今までどうも舶来の高級時計を苦手としてきたんですけれども、オーナーになると、とてもいい気分です。

 

 評判の良いものは、やっぱり良くて、値段も高い、なんだ、当たり前の話です。

  

 だって、腕に載せたときの方が、かっこうよく見える時計なんて、これまでなかったんです。

 

 スイスの時計職人の、デザインにかける心遣いは一流だとおもいます。

 

↑腕に載せたときの方が美しい時計 オメガ

 

 
 
↑うつくしい