顔を上げるとそこにはユーリ 泣き顔。
「本当に…ごめんなさい…!」
思わず磯良がガバッ!!と身を起こすと――――
外は既に明るく、何故か座布団とタオルケットにくるまっていた。
ガンガン痛む頭に乗せられていたらしい、温くなった水枕を眺めながら
昨日の事をつらつらと思い出す磯良。
酔ったユーリを背負い
家に連れ帰り
足の手当てをし
ユーリの涙
抱すくめた華奢な肩と
それに反して豊かな胸の感触
柔らかく、甘い唇の味
滑らかな背中の素肌
そして、
『嫌やぁぁ!!!止めて!!!!!』
悲痛な悲鳴が耳に甦り、思わず立ち上がろうとして殴られた側頭部の痛みに頭を抱える。
頭を抱え赤面しながら思わず呟く。
「ああ…んだよちくしょう…。マジで―――マジになっちまったのかよ、くそ!」
==================== 第一章ここまで ============================================