ユーリの涙を見た瞬間、頭の中が真っ白になる磯良。

強引にユーリを抱すくめ、顎を掴んで上向かせ唇を奪う。


単なるキスではなく、切実で濃厚な口付けに驚いて逃げようとするユーリだったが、

酔っている所為なのか、人狼のユーリの怪力でも何故か磯良を振りほどけない。

もがく内に押し倒され、脇から浴衣の中へ手を回される。

背中に直に触れる男の手の感触に思わず仰け反りさらにもがくユーリ。


ようやく磯良の唇から逃れ、


「嫌やぁぁ!!!止めて!!!!!」


ユーリの悲鳴のような叫びに、我に返り凍りつく磯良。

次の瞬間、ユーリが適当に掴んで振り下ろした大き目の灰皿が磯良の側頭部にクリーンヒット。

白目を向いて気絶する磯良。