「私だって分かってるもん… 。自分が可愛くも綺麗でもないことぐらい…」
そんな事ねぇよ。
今日散々罵倒した後だけに、そのたった一言すら喉に支えて出てこない。
息苦しさに歯をくいしばる磯良
「でも…ちょっと位は…うぅん、何でもない。…女の子らしい所なんて全然無いもんね…ごめんなさい…」
酔って少しろれつの回らない、か細い涙声が耳元で響く。
全身にゾクゾクと震えが走り、誰かが内側から叩いているかのように強く
ドンドンと心臓が脈打つ
今
口を開いたら
絶対に 突拍子もない事
「好きだ」
「愛してる」
などと口走ってしまいそうで
磯良はきつく口を引き結んだ。