最終回の感想・パート2です。最後は言いたいことが多かったので分けました。(感想パート1・ストーリーに沿った感想はこちら)
第26話『歌恩』
脚本:大石真司 監督:坂本太郎
さて全体の感想ですが。
まずはブジンサマの復活より、オダジョーことオダギリジョー氏登場の衝撃が勝ってしまいました(笑)。高寺さんがプロデューサーで復帰されて、きっとオダギリさんは喜んで下さってるのでは、とは思っていましたが。一部ではインタビューなどでの発言が歪められて伝えられて、特撮自体を否定している、とか『クウガ』を黒歴史だと思っている、といった記述がネットでは未だにありますが、それに対する本人からの鮮やかな返答、と言っていいと思います(笑)。『クウガ』を黒歴史と捉えているとしたら、同作で妹役だった女優さんの昨年の結婚式に呼ばれてスピーチする訳ないでしょ、と(高寺Pのブログ参照)。話が逸れましたね、とにかく兄の名が“フーガ”であること含めて、あまりにぴったりな配役もしかり、高寺さんとの変わらぬ絆を感じ胸が熱くなってしまいました。元々カノンの発言には雄介っぽいところが多かったけど、兄がクウガっぽいのも影響してたのかと1人納得(笑) 。
仮面ライダークウガ 特別篇 [DVD]/特撮(映像)

¥7,140
25話の感想に、最終回予告の「聴いて下さいね、私の歌」が「見てて下さい、俺の変身!」に似てると書いたけど、今となっては鋭い指摘だったと思いませんか?(笑)
ブジンサマの活躍も嬉しかった。カノンの熱心な説得があったからこそ、イパダダと一緒に眠りにつく、という大きすぎる行動に出ることができたんだろうなと。
カノンとタイヘイの別れのシーンは、尺の都合でカットされる予定だったという衝撃の事実がカノン役の里久鳴祐果さんのブログに書かれていましたが、ドラマとしてはここが一番の見所だと思います。世代的に『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第3期の最終回とか思い出したんですが、非日常とはいつかはお別れしなきゃならない運命。『カノン』には途中から風変わりなラブストーリーの側面が少なからずあったので、この別れは分かってはいても切ないものでした。その後のエピローグを観ても、多分あの後カノンがオンバケ達と直接会うことはないんじゃないかな、と思えるのでなお切ない。
エピローグで『カノン』ファンの多くが気になっていたであろう、くららを登場させたのはナイスでした。あの母との和解は望めなさそうだから、くららが元々ファンだったであろうサキ達との交流を糧に、いつか自立して自由な音楽活動ができる日が来るんじゃないか、という希望を残してくれました。そしてサキ、これからは約束通りカノンと一緒に組むか、もしくはカノンが作詞という形でサキを支えていくのかも。そして最後に丸山つばさチーフ!!個人的にこの人がいないとしまらない(笑)。前半でかなり目立ってたので、中途半端にフェイドアウトされて終わらなくて本当に良かった。
ネットで最終回の感想を読むと批判も多く、大別すると
・ブジンサマの変わり身についていけなかった
・カノンの歌唱が(以下略)
・シリーズ通して、伝えたいテーマと中身が上手く絡んでいない
という意見が多いみたい。ブジンサマの心変わりに関しては、25話のカノンの説得がボディブローのように効いてきたんだろうし、25話のブジンサマの発言(「我はそう(本当は人のために生き、人助けをすることが好きだと)思い続けてきた」)にもあるように、誰かに背中を押されるのを待っていたんだろうと。数百年ぶりに人間と対峙して共感しあえたことで、また人間のために身を投げ打つ覚悟ができたんじゃないかな。ブジンサマが「歌を失ったからイパダダを退治できない」と言っていたのは、彼はイパダダの悪意をも包み込むような、強力な善の心でその悪意を諭してきた訳で、そういう精神状態になれないとイパダダの負の力に飲み込まれてしまうと。カノンがブジンサマの代わりに歌を取り戻せたことで、そのカノンを信じることを通してイパダダに打ち勝つ心を取り戻せたんだろうと。なので自分としてはすんなりと受け止められたし、数百年も引き込もってたのにたかだか20分位(25話)で復活しちゃうのもリアリティに欠けるのかも、と思うので悪くなかったと思う。
カノンの歌唱に関しては、まあ上手くはないですよね(笑)。ちょっと新垣結衣さんの歌みたいな、不安定で声量がない感じというか。まあ個人差があるのでボイトレしてどうなるもんでもなし、それを差し引いてもカノン役は里久鳴さんで良かったと思う。歌姫に求められる資質って、全編観る限り、どうやら歌唱力ではなさそうだったし。オダギリあんちゃんが言ったみたいに、人柄が伝わるかが大事なのかなと。まあ作品の見栄え上、上手い方が説得力はあるんだけど(笑) 。
そら (通常盤)[DVD付]/新垣結衣

¥3,400
歌唱力がなくても聴き手の心の琴線は弾ける、という好例『heavenly days』収録。ちなみに里久鳴さんの歌は新垣さんよりは上手いと思う(笑)。
最後のテーマうんぬんですけど・・・うーんそうかなー?ここでは語りきれないので別記事でまとめたいですが、確かに上手く行ってない部分もあるとは思うけど、自分は最終回はすんなり受け止められました。身も蓋もないけど、結局本作に何を求めるかと、主人公に共感できるかどうか、が大きいんでしょうね。
個人的には納得の行く終わり方だったし、予想外の拾いもの(=フーガ兄さん)も、印象的な別れのシーンもあったので満足です。全26話という短い放送期間でしたが、濃かったな、というのが今の気持ち。これからもアンバランスでユニークな高寺組の作品を楽しみたいなと思います。
やっとほぼ全話の感想を書き終えましたが(微妙に第2話だけないんですが、そのうちしれっとアップします)『大魔神カノン』絡みの記事は今後ももう少し書く予定です(総括とかも、できればしたいので)。

にほんブログ村
第26話『歌恩』
脚本:大石真司 監督:坂本太郎
さて全体の感想ですが。
まずはブジンサマの復活より、オダジョーことオダギリジョー氏登場の衝撃が勝ってしまいました(笑)。高寺さんがプロデューサーで復帰されて、きっとオダギリさんは喜んで下さってるのでは、とは思っていましたが。一部ではインタビューなどでの発言が歪められて伝えられて、特撮自体を否定している、とか『クウガ』を黒歴史だと思っている、といった記述がネットでは未だにありますが、それに対する本人からの鮮やかな返答、と言っていいと思います(笑)。『クウガ』を黒歴史と捉えているとしたら、同作で妹役だった女優さんの昨年の結婚式に呼ばれてスピーチする訳ないでしょ、と(高寺Pのブログ参照)。話が逸れましたね、とにかく兄の名が“フーガ”であること含めて、あまりにぴったりな配役もしかり、高寺さんとの変わらぬ絆を感じ胸が熱くなってしまいました。元々カノンの発言には雄介っぽいところが多かったけど、兄がクウガっぽいのも影響してたのかと1人納得(笑) 。
仮面ライダークウガ 特別篇 [DVD]/特撮(映像)

¥7,140
25話の感想に、最終回予告の「聴いて下さいね、私の歌」が「見てて下さい、俺の変身!」に似てると書いたけど、今となっては鋭い指摘だったと思いませんか?(笑)
ブジンサマの活躍も嬉しかった。カノンの熱心な説得があったからこそ、イパダダと一緒に眠りにつく、という大きすぎる行動に出ることができたんだろうなと。
カノンとタイヘイの別れのシーンは、尺の都合でカットされる予定だったという衝撃の事実がカノン役の里久鳴祐果さんのブログに書かれていましたが、ドラマとしてはここが一番の見所だと思います。世代的に『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第3期の最終回とか思い出したんですが、非日常とはいつかはお別れしなきゃならない運命。『カノン』には途中から風変わりなラブストーリーの側面が少なからずあったので、この別れは分かってはいても切ないものでした。その後のエピローグを観ても、多分あの後カノンがオンバケ達と直接会うことはないんじゃないかな、と思えるのでなお切ない。
エピローグで『カノン』ファンの多くが気になっていたであろう、くららを登場させたのはナイスでした。あの母との和解は望めなさそうだから、くららが元々ファンだったであろうサキ達との交流を糧に、いつか自立して自由な音楽活動ができる日が来るんじゃないか、という希望を残してくれました。そしてサキ、これからは約束通りカノンと一緒に組むか、もしくはカノンが作詞という形でサキを支えていくのかも。そして最後に丸山つばさチーフ!!個人的にこの人がいないとしまらない(笑)。前半でかなり目立ってたので、中途半端にフェイドアウトされて終わらなくて本当に良かった。
ネットで最終回の感想を読むと批判も多く、大別すると
・ブジンサマの変わり身についていけなかった
・カノンの歌唱が(以下略)
・シリーズ通して、伝えたいテーマと中身が上手く絡んでいない
という意見が多いみたい。ブジンサマの心変わりに関しては、25話のカノンの説得がボディブローのように効いてきたんだろうし、25話のブジンサマの発言(「我はそう(本当は人のために生き、人助けをすることが好きだと)思い続けてきた」)にもあるように、誰かに背中を押されるのを待っていたんだろうと。数百年ぶりに人間と対峙して共感しあえたことで、また人間のために身を投げ打つ覚悟ができたんじゃないかな。ブジンサマが「歌を失ったからイパダダを退治できない」と言っていたのは、彼はイパダダの悪意をも包み込むような、強力な善の心でその悪意を諭してきた訳で、そういう精神状態になれないとイパダダの負の力に飲み込まれてしまうと。カノンがブジンサマの代わりに歌を取り戻せたことで、そのカノンを信じることを通してイパダダに打ち勝つ心を取り戻せたんだろうと。なので自分としてはすんなりと受け止められたし、数百年も引き込もってたのにたかだか20分位(25話)で復活しちゃうのもリアリティに欠けるのかも、と思うので悪くなかったと思う。
カノンの歌唱に関しては、まあ上手くはないですよね(笑)。ちょっと新垣結衣さんの歌みたいな、不安定で声量がない感じというか。まあ個人差があるのでボイトレしてどうなるもんでもなし、それを差し引いてもカノン役は里久鳴さんで良かったと思う。歌姫に求められる資質って、全編観る限り、どうやら歌唱力ではなさそうだったし。オダギリあんちゃんが言ったみたいに、人柄が伝わるかが大事なのかなと。まあ作品の見栄え上、上手い方が説得力はあるんだけど(笑) 。
そら (通常盤)[DVD付]/新垣結衣

¥3,400
歌唱力がなくても聴き手の心の琴線は弾ける、という好例『heavenly days』収録。ちなみに里久鳴さんの歌は新垣さんよりは上手いと思う(笑)。
最後のテーマうんぬんですけど・・・うーんそうかなー?ここでは語りきれないので別記事でまとめたいですが、確かに上手く行ってない部分もあるとは思うけど、自分は最終回はすんなり受け止められました。身も蓋もないけど、結局本作に何を求めるかと、主人公に共感できるかどうか、が大きいんでしょうね。
個人的には納得の行く終わり方だったし、予想外の拾いもの(=フーガ兄さん)も、印象的な別れのシーンもあったので満足です。全26話という短い放送期間でしたが、濃かったな、というのが今の気持ち。これからもアンバランスでユニークな高寺組の作品を楽しみたいなと思います。
やっとほぼ全話の感想を書き終えましたが(微妙に第2話だけないんですが、そのうちしれっとアップします)『大魔神カノン』絡みの記事は今後ももう少し書く予定です(総括とかも、できればしたいので)。
にほんブログ村


