最近すっかり見なくなって
久しいNETFLIXですが、
プログラムをザッピングして
いたら、以前NHKで見て、
もう一回見たいなあ、と思って
いた映像を、映画『カメラが
捉えたキューバ』の中に見つけ
ました。
フィデル・カストロ53歳、
ニューヨーク行きです。
彼が国連総会で演説をするのを、
アメリカ人ジャーナリスト、
ジョン・アルパートが唯一、
同行取材を許され、映像に
残している。
駆け出しのアルパート記者が
最初に取材できた"大物”が
カストロであった、とNHKで
回顧していたっけ。
飛行機の中やホテルでのやり取り
が秀逸。ウィットに富んだ会話と
茶目っ気あふれる笑顔、この一連
を見るだけでも、この映画を見る
べき価値がある、とお勧めしたい。
記者:あなたはいつも防弾チョッキを着ている、
と噂されていますが
(通訳のスペイン語訳を興味深く聞いてから
ニヤリと無言で笑いながら胸をはだける。
戦闘服の下は素肌)
カストロ:(笑いながら)ないよ
ニューヨークはこれで行こう
カストロ:私のはモラルだ
通訳:モラルのチョッキ
カストロ:これは強力なやつだ
いつも私を守ってきてくれた
どんな時でも葉巻を燻らせて
いるのだが、これは煙がゲリラ戦時
に害虫(蚊 アブ ハエ)から顔を
守るためで、もう一つのトレード
マークである髭も同様な理由から
であるそうな。
1950年代、60年代、70年代の
世界をくぎ付けにした人物の
横顔を窺い知ることのできる
貴重な映像であり、LGBTとかの
概念のない、濃い~い、男の
時代であった。
うーん、マンダム。