ウルトラセブン | そういえば・・・

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橋本商工株式会社の社長のブログです

わたしの世代はウルトラマンとウルトラセブン

世代だ。初回放送と繰り返し放送された

再放送で育った世代である。

 

そしてウルトラセブンがつい先週までNHK BS

で放送されていた。それに気が付いた時は

すでに遅し、半分以上が終わってしまっていた。

 

残念だったのは、(見られなかった)前半組に

第8話 「狙われた街」(メトロン星人、脚本 

金城哲夫)、第14、15話 「ウルトラ警備隊西へ

(前・後編)」(キングジョー、同 金城 哲夫)

があった。コレすごく残念。

 

メトロン星人と闘うセブン

 

一方、後半には、第42話 「ノンマルトの使者」

(ガイロス、同 金城哲夫)や最終回となった,

第48、49話 「史上最大の侵略(前・後編)」

があり、それらは見る事ができた。

 

「ノンマルト」はあらためて見てみると非常に

深く、大人向きともいえる話であった。

人類の資源開発が進み、本来の地球人

であったノンマルトを海底に追いやって

しまった。最後はウルトラセブンとウルトラ

警備隊が彼らを全滅させてしまうわけだが、

怪獣モノの子供の番組に、地球の資源

開発と自然との調和の問題を投影させた、

考えさせられる話であった。

 

 

最終回となった「史上最大の侵略」 は

セブン史上、というより、ウルトラシリーズ

最高の名場面という呼び声がある、

ダンの告白シーンがある。

 

 

「アンヌ・・・僕はね 人間じゃないんだ・・・

M78星雲からきた、ウルトラセブンなんだ!」

 

 

画面が反転してキラキラとしたなか、

二人の影のシルエットが浮かび

上がり、BGMにはなんか知らんが

クラシックの名曲が流れる。

子供向けではないようなシーンだ。

 

 

数十年ぶりに見てハッキリわかったのは、

ストーリーが完全に記憶から欠落していた

ことだ。それは驚きだったが、子供の事、

所詮は怪獣とウルトラセブンの戦いを

喜んでいた、ということであろう。

 

 

あらためて見直して面白かったのは

①クラタ隊長(地球防衛軍)の豪快さ

 

 

竹を割ったようなすがすがしい性格で、

早とちりもあるが憎めない性格。

第35話「月世界の戦慄」では、(同期で

あった)ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長

と過去に、宇宙空間で共同作戦を実施し、

どこかの星人を全滅させたことは

愉快だったなあ、と今の放送コードでは

考えられない発言をして破顔大笑する。

 

 

最終回でも行方が分からなくなった

主人公のモロボシダン(諸星弾)を

「あの野郎は逃げ出した腰抜け」

扱いし、周りを絶句させる。

 

②最終回で人類大ピンチ

ゴース星人の放った、先端のドリルで

掘削しながら地底を進むミサイルで、

モスクワ、ニューヨーク、ロンドン、

パリが木っ端みじんに破壊され、

全人類が危うく降伏の瀬戸際に

立たされた(降伏すれば火星の

地下に住まわせてやってもよい

という話である)。

当時の世界人口は30億人(現在は

約80億人)という事がわかって少し

勉強になる。

 

③ウルトラ警備隊のアマギ隊員

アマギ隊員役の古谷 敏氏の鼻が

外人のように高く、ほれぼれする。

 

 

この人の話は次回に譲る。

 

④金城 哲夫氏脚本の回

セブンの中でも、特筆に値する回が多い。

この男は何かある。

 

⑤円谷プロの特撮の凄さ

子供向けだが、火薬、燃料の爆発を

駆使し、迫力のある映像を提供してくれた。

他方、キューブリックのような

近未来の映像もあり、感心。

 

 

つまり、子供向けだからと侮らない

番組作りをしてくれたおかげで、

現在見ても十分に通じるものが

あるという事なのだろう。

 

 

大人になって酒が飲めるようになり、

行きつけは

 

 

 

 

ウルトラセブンに感謝!

 

アイスラッガー 2017年の某百貨店にて