引越しやら、なにやらあって、なにかと時間が取れなかった
今年ですが、やっとこ『シャイニング』を読了いたしました。
小説の方はこんな(終わり方)だったのか、とあらためて
映画版との違いをかみしめております。
小説『シャイニング』は舞台となったホテルが、あたかも
自分自身の意思を持って悪さを働く。そしてその走狗となるのが
〝お父さん″であるのに対し、映画 『シャイニング』はその
〝お父さん″が気が触れて、みたいな話となっております。
また息子ダニーは映画では5才の子供らしく描かれているのに対し、
小説では、ほぼほぼ大人の思慮ができ、かつ特殊な能力を有する
子供として描かれております。あんまり可愛げはありません。
小説はオカルト、映画はリアルといったところでしょうか。
キューブリック監督は小説のコンセプトをよくかいつまみ、
結末は違いますが、いい映画に仕上げられたのだと思います。
不気味な姉妹も映画ならではです。映像美は特筆。
「うーん、気になる、その後!」というわたしにベストタイミングで
続編が昨年末に封切られておりました。
『ドクタースリープ』
やっぱり見るか読むかしないといけない、そんな気に
させられるアフター・シャイニングです。
それにしても新型コロナウィルスで世間が浮き足
だっているさ中、わざわざこんな陰気な本を読んで
いる場合ではありませんでした。