京都は遠い。品川から2時間20分もかかる。それゆえ名古屋以西は
なるべく行かないようにしているのですが、仕事であれば、つべこべ
言っている場合ではない。ありがたく京都に行かせていただきます!
しかし今までの積み重ねがたたって京都は不案内である。
いい店知らんな~、どうしよう? しかしふと閃いた。鴨川の川床
(かわゆか)があるじゃないか。行ったことは無いが超有名な夏の
京都の風物詩だ。誘われる方も楽しかろう。がぜん行ってみる気に
なった。楽しそうどすえ。
日曜の京都の夕方は、さすがに空いていたが、以前来た時よりも
外国人の観光客数は増えているような気がした。国際都市・京都。
タクシーで料理屋さんへ到着。細い回廊をすすむと奥に玄関が。
「うなぎの寝床のような」という形容詞がピッタリの料亭で、いかにも
京都、という趣だ。 「おこしやす」と声がかかった。
靴を脱いで、仲居さんの案内で奥に奥にと通されると、パットひらけた
舞台のような場所に着いた。これが夏の風物詩・納涼川床である。
6月末の、奇跡のようないい陽気 暑くもなければ寒くもない、sweet summer night
お隣の川床と鴨川をのぞむ
京風といっても鮎の塩焼きは全国共通の夏の味覚 小さいが美味しい
照明に明かりが灯り、月もうすぼんやりと輝く、sweet summer night
刃物しゃぶしゃぶ ではなく、 鱧のしゃぶしゃぶ ポン酢でいただく
果てしなく遠く見える回廊も古都・京都のマジック
最後に。京都弁の「どすえ」はもうよっぽど年配のお婆様か、
はたまた舞妓さんくらいしか使われしまへん、と仲居さんに
ピシャっとたしなめられました。