今週は取引先の、機械工具業界を代表する精鋭の営業マン達と情報交換会
(便利な言葉)を行った。
会場はありきたりの居酒屋では燃えないので、情報を収集して、なるべく
チャレンジングで、(別の意味で)思い出に残る、ディープなところを探す。
たぶん川崎市にはそういった場所がいっぱいあるのだと思うが、なかなか
普段の生活をしていると、そういった店には辿り着けない。そんな中、
以前テレビで紹介されていた『角打ち』の名店を尻手に訪ねる。
酒屋さんの中で飲む、それが角打ち
ところで情報交換会にはルールがある。川崎市幸区で飲る、というのがそれだ。
先発隊がすでに偵察をしていて、この店の〝システム″を把握済み。
ちなみにこの店では勝手に冷蔵庫からビールなり、飲み物を取り出して
飲む、そしてメモ書きに自己申告(もちろん店側も確認)する、というのが
この店のやり方。(知らないとちょっとまごつく)
これだけで案外、初体験の人にはウケる。
軽く飲むのにちょうどよい料理が並ぶ(そしてもちろん安い)
取引先O社の幹部氏からは「前日との落差が激しすぎて、、、面白すぎます!」
というお褒めの言葉を頂いた。前日、どこかいい場所で飲んだのであろう。
(そういえば、自分も前の日にパレスホテル東京へ行っていたことを思い出した)
早速彼は奥方へ写メを送ったそうだが、その感想は「どこの倉庫で飲んでるの?」
あいにく名物の煮込みハンバーグは売り切れ。店主に「前日に予約して
いただければ・・・」と言われたが、今日のわれわれはそれを残念がっては
いない。ココでお腹を一杯にするわけにはいかぬ。次がメインイベントだからだ。
南武線に乗り直し、鹿島田で降り、てくてく7分くらい歩いてその店に到着。
わたしが20年前から気になっていた、メキシカンステーキハウス。
やってんのかやってないのか・・・いつも営業の車で通るたびに,そう思いこそ
すれ、決して入ろうとは思わなかった店。
しかしこの『仕事仲間』と入ってみたらさぞかし面白かろうという、いたずら心が
頭をもたげ、わたしも今回はガイド役を放棄し、皆と一緒に初体験のドキドキを
楽しもうと決めた。
店に入ると、あにはからんや、ではなく、予想通り、お客が全くいない状態で、
その閑古鳥さ加減に妙に納得。
われわれ6人は福の神やな~、と心で思いつつ、店のおばちゃんに飲み物を
注文。やっぱりメキシコだからテキーラだよね、ということで全員テキーラ。
それとメキシカンといえばタコスなので、それも注文。
タコスの作り方の指南を受ける
しばらくするとテキーラがやってくるが、O社幹部氏のところにおばちゃんが
テキーラをぶちまける、というハプニングもあった。が、われわれの『情報
交換会』にハプニングはつきものなので、それを肴にレモンを齧りながら乾杯。
意外なことに全員テキーラを飲んだことがなかったようで、記念すべき
初テキーラとなった。アルコール度数40度以上のキツイ酒だが、レモン
(または塩)で案外飲みやすく、要注意の危険な酒だ。
そして前菜が出てきたところで、メインのステーキを注文。わたしは200gの
普通品を注文。一番ヤングのS氏と入会見習のC氏が二人で一つの600gを
注文する。
600gのステーキというのを初めてみました
そうこうするうちに、われわれ以外にお客様が2組ご来店。福の神からまねき猫だ。
おばちゃんの話しでは店を初めて38年経ちました、そして今は息子に店を
譲って、自分はもう厨房には立たないのだそう。
そっか~、お客さんがちゃんといる店だったんだ~、そりゃそうだ、と全員で納得。
こうして騒がしい情報交換会の夜は更けていったのでした。