「世の中の半分は女なんだぞ。
女性の部下が苦手だなんて言っている奴は、マネージャー職を降りろ」
全国の所長を集めた会議でこのように言い放ったのは、会社員時代の元上司です。
……とはいえ、心意気だけあっても、
女性社員の扱い方を具体的に知らなければマネジメントはできませんよね。
女性社員に長く活躍してもらおうとするなら、
デリカシーある接し方はもちろんのこと、
男性にはない出産、育児、女性が世話することが多い親の介護、ハラスメント被害、
諸々について対策を取ることが大切です。
そこで、中小企業社長の強い味方、特定社会保険労務士の井寄奈美さんが、
うってつけの本を出してくださいました。
『トラブルにならない小さな会社の女性社員を雇うルール』 (日本実業出版社)
出産、育児など、男性にはない人生のイベントを迎える女性社員の雇用ルール、
「セクハラ」「マタハラ」等の対策ができていない会社、
あるいは、そのような自覚がないが、なぜか女性社員が長く働いてくれない会社、
そんな会社の経営者、人事担当者に、読んでほしい内容が詰まっていました。
法で保護されていない「妊活」についても触れてあったり、
「パタハラ」 (←ご存知ですか?)についても、紙面を割いて解説されていたりして、
まさに、現代の雇用のルールブックです。
中小企業の経営者向けだと思って読んでいたら、
これ、従業員さんにも知っておいてほしいことばかりです。
つまり、“女性社員を雇うルール”が整備されている会社ならば、
職場に一冊置いておき、
女性従業員さんに自由に手にとっていただいても大丈夫、ということです。
試金石となるわけですねー。
井寄さん、良い書籍をありがとうございます!