ついにこのアフィリエイトを張るのも最後だ | すぱイしー ているず

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支倉凍砂の日常と、とりとめもない思考を書き記すブログ。

お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?



私は出した小説の数なら覚えている!(゚Д゚)




『狼と香辛料 17』
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というわけで、十七冊目の小説が出ますよー。

五年と半年? ついにというか、ようやくというか、無事にというか、『狼と香辛料』も最終巻でございます。


過ぎてみると五年なんてあっという間だけれど、デビュー前の自分が今の自分を見たら、少しは成長のあとを見出してくれるかな、などと祈るばかりです。(´ω`)

でもまあ、デビュー当時の私がどれくらアレだったかは、アニメ期間中とか、初期の頃のサイン会の写真観るだけでわかるだろう?

今はもう少し、まともになりましたよ。靴に相変わらず穴開いてるけどな('A`)



で、最終巻十七巻の内容は、前の巻のエピローグ的な後日談二編と、これまでマガジンに掲載したりした短編三本を含んでます。

もう最終巻ということで、文倉さんもすっごい空気読んで素晴らしいイラストを書いてくれました!

ただ、読者の方は、「ついに、ああ、ついに!」という喜びよりも、「(^^;」という苦笑が似合うかもしれない、そんなイラストになっています。

作者としては、苦笑してくれるくらいがちょうどいいかなー、と思っています。十七冊も付き合ってくれた人なら、理解してくれると信じています!


で、あとがきにも書いたけど、同時収録の短編ですが、まるで最終巻に載せると想定して書いたような物になっていて、我ながらちょっと驚きました。

全部の短編を見渡した中でも、一位か二位を争うほどに好きな『鈍色の騎士』がこの巻に来てくれたのはとても嬉しいです。

ライバルは『琥珀色の憂鬱』ですが、『羊飼いと黒い騎士』も捨てがたい。

アンケート取ったら、どんな感じになるのかな、とちょっと興味はありますが。(コメント欄に書くなよ! 絶対に書くなよ!)


シリーズ十七冊出して、一度たりとも「今回は楽だった」なんてことがなかったけれど、終わってみればどれも良い経験だったかなあ、なんて。

もしかしたら、一冊目が一番楽だったかもしれない。

でも、ロレンスがホロを助けるためにマールハイトと問答するところで、ものすごく詰まったことは今でも覚えている。

どうしても面白いと思えず、何度もワープロ(当時はインクリボン式のワープロだった!)の前から離れてはのたうちまわってた。

でも、とにかく書け、書くんだ、と書き続けて、地下水道でホロと会えたときは、「わー!」と体が軽くなった。本当に、穴ぼこから顔を出したような感じ。

あれはとても不思議な経験でした。

で、その時の作品を投稿したら、これでした。

いや、あの時本当に諦めないでよかった……。



というか、今この文章を書いていて、反省することを一つ思い出した。

やっぱりあきらめちゃだめだよなあ。逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ、て本当だよなあ。

シンジ君から一体何を学んだのだと、三十路を前にして思うのです。



そんなこんなで、『狼と香辛料』そのものは、コミカライズ史上まれに見るクオリティだと私は憚りなく言うことができる、小梅けいと先生のコミックス版にてもうしばらく楽しんでいただけるのですが、原作のほうはあと文倉さんの渾身のイラストを結集した画集を今月末に出し、本当の本当に終わりとなります。

ただ、私はもちろん、イラストの文倉さんもこれから先、なにかを作り続けて行くことを仕事にするかと思います。


現状私は同人サークルの「spicy tails」 なんて場所で、「WEE」というタイトルのビジュアルノベル作ってます。

月面で株の話だよ。また金かよ! て言われても全然平気だぜ! お金大好き!(´¥ω¥`)

PVとか体験版もあるので、見てみてね! 今年の夏コミ二日目でエピソード1を頒布予定だよ!><

と広告を入れつつ、ほかにも小説の計画があったり頓挫しかかっていたりのたうちまわっていたりするので、今後ともこのページやら、各出版者様の刊行案内をチェックしてくれたりすると嬉しいです。


このままずっとつらつら書いていたい気もするけれど、いつか終わらなければというのは小説も一緒。

ホロとロレンスの話をきちんと終わらせることができて本当に良かった、との一文を最後に、〆たいと思います。


十七巻の表紙を眺めながら書いた、ブログでございました。


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