京都小旅行 | すぱイしー ているず

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支倉凍砂の日常と、とりとめもない思考を書き記すブログ。

原稿上がったのよ、ひゃっほい、と浮かれていると、ハッ!(゚Д゚) と我に帰った時にはなにもせず一カ月が経過しているとか本当にあるので、そうなる前に京都に行ってきました。


ダイビングも……なんて前回の日記に書きましたが、今回は京都にしました。


宿は八坂神社の近くによさげのが空いてたので、じゃらんで予約して出発。

いつもながらのことではありますが、「行こう」「行こう」そういうことになった(参考、夢枕獏『陰陽師』)な感じで、当日になってから行くかどうか決めるので、今回も午後三時過ぎに宿予約して、その日の夜八時に京都着でした。


そんで、早速夜の京都を徘徊。

八坂神社は四条通の右端に位置してて、祇園とかあるらへんです。


こういう街並み。



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空が明るいのは、この写真は早朝に撮ったからです。春だと桜がすごいんですけどね。ちょっとさみしい。

なお、ここは初日の夜にも写真撮りに行ったんですけど、舞妓さんとかが歩いてる花見小路はともかく、この近辺はクラブっぽいお店があったりしてうろついてる人もその手の人っぽくて写真撮るのが怖かったんです。(´ω`;)


町屋作りが並んでて、ほへーとか思ってても、お店の前にずらりとドレス着たおねーさま方が並んでお客さん見送りとかしてて、すごいギャップ。

しかも、町屋作りなのに格子戸が自動ドアで、垣間見えたドアの向こうはコンクリート製の近代的な建築で、そこだけ東京の歓楽街な感じでした。景観保存のための規制が厳しいからこうなってるんでしょうが、ちょっとおもしろかった。


あと、以前に来た時、石畳なのに車高が超低いフェラーリが横付けされてて、店から和服のおかみさんと中年のおっさんが出てきて、



女将さん「社長さん! また来てね!」


社長「ほな、女将、次は熱海の温泉で会おうな!」



とかやりとりしてた。テレビカメラを本気で探したよ。



そうそう。

フェラーリで思い出したのだけど、京都の街は高級車が多い。ベンツ、BMW、ポルシェ、よくわかんないけど絶対に高いスポーツカーがよくうろうろしてる。

住宅街も散々歩いたけど、そこらにも外車があふれてて、「景気いいのう」とか思った。


その割に、京都の道路の中には路面状況が悪いところが多い。


自営業者が多そうだし、お寺や神社ばっかなので、あんましまともに税金支払われてないんかなとか思った。

家元とかも超儲かるって聞いたことあるしな……。

調べてないからいい加減な意見ですけども。



で、今回の旅行の目的は京都をたくさん歩くよ! というものだったので、超歩いた。


一日六時間~七時間くらい歩いた。



そしたら、三日目に無理がたたったらしく右足の甲が超痛くなって、腫れた。

今もまともに歩けないくらい痛い……。


多分、二日目の午後に伏見稲荷大社に行ったら、「まさかの山登り! 狐に化かされた!」て泣きながら鳥居のトンネルをくぐる羽目になり、どうやらそれが致命傷になったようです。

あそこって山なんですね……。

大きい平地の神社だと思ってました。



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そんな伏見稲荷大社の鳥居。

無邪気な外人でなくても、アメージング! って叫びたくなる。

凄い威容。異様でもありますけど。


この鳥居は、会社とか個人が奉納してて、奉納者の名前が書かれてます。

で、よくネタにされる鳥居トンネルの一番最初にある立派な鳥居の奉納者が、



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天下の電通様。

神通力ならぬ電通力。


えっちらおっちら山登りしていくと、道の真ん中にお猫様が。



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じーっとしてて、私が真横に立っても一点を見つめたまま。

周囲はすべてお稲荷様の小さい社になってまして、こんな場所のこんな通路の上で一点を見つめるお猫様。


なにが見えてるんでしょうかね……。


この道の奥まで行ったら、天狗のつぶてがすごかった。(天狗つぶてとは、突然空から小石が降ってくる謎現象のことである!)


で、へたれな私は鳥居道の最後までいかずに途中で引き返すことに。(全行程歩こうとすると一時間半くらいかかるらしい)

登ってきたときとは別ルートで帰ったのですが、その途中で「こ、これは!!!! ここをお参りせずどこをお参りすると言うのか!!!!」てなくらいすばらしい神様がいらっしゃったので、立ち寄った場所がありました。


そのご利益にあずかろうと、線香炊いて、お守りまで買ったのです!



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腰神不動明王。足腰守護。


……。

今、足の甲が、死ぬほど痛いです……。

いや、多分ここの守護がなければ、両足がねじれ飛んでた可能性があるよね!

でもまあ、あれだけ歩いて腰は本当に痛くないので、その辺はご利益なのかも?


なお、買ったお守りは、最近フットサルをやって、一時間だけコート使用の予約だったのに四十分遅刻してきて、参加一分目にシュートした瞬間肉離れを起して悶絶し、光の速さで病院送りになったあざの先生にお送りしようと思います。


綺羅星のごとく現れ、颯爽と立ち去ったさまがありありと思い浮かびます。あざの先生の来世にご期待ください。




で、お寺とか道とかは散々回ってきたけど、まともなガイドブックを一冊も持って行かなかったので、飯とかは近所の喫茶店とか、屋台のたこ焼きとか、ラーメンとか、惨憺たる有様。

ちょっとくらい調べて行けばよかったかな……。


でも、飲み物は自動販売機で伊右衛門にしました。

沖縄で沖海を打つレベルですが、京都のお茶だし。(´ω`)


食べ物で唯一それっぽいのは、京都に行ったら必ず寄る、「粟餅処 澤屋」

老舗の粟餅屋さん。粟餅は普通の餅ほど重くなくて、あんもおいしいのですごく好き。

北野天満宮前にあります。

おすすめだよ! 持ち帰りできますが、当日中に必ず食べてくださいなんて言われます。



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店員さんがみんなはんなりとした京言葉って言うのかな、そんな感じの喋り方ではんなりする。

そのことを京都の大学に通っていた鈴木大輔大明神にしたら、


大明神「京都に住んでたけど、京言葉って聞いた事ねえ。わっかんね。しーきび」


とのたまっていました。

ですが、この大明神、京都のラーメン屋なら任せろ! うまいところ全部網羅したぜ! くらいの勢いで喋ってたのですが、いざ杉井さんが京都に行くにあたってうまいラーメン屋の場所教えて、と聞いてたら、こんな感じでした。



杉井さん「ラーメン屋教えて」


大明神「店の名前忘れた」


杉井さん「('A`)」


大明神「問題ない。場所は覚えてる」


杉井さん「どこだよ」


大明神「でかい道から一本奥に入ったところ」


杉井さん「わかんねえよ!」


大明神「でじま?(まじで?) 俺はありありと店に行くまでの道筋を思い浮かべられるぜ?」(大明神的な反語表現で、「お前はなぜ思い浮かべられないのか?」という意味。大明神は、本当にこういう使い方をすることがある。誰かどうにかしろ)


杉井さん「通りの名前とか覚えてないのかよ!」


大明神「わっかんね。でも、店構えからプースー(スープ)の味までばっちり覚えてるぜ?」


杉井さん「駄目だこいつ……('A`)」




大明神の、まさに神がかった返答でした。

こんな具合なので、大明神の京都話は全く当てにならない。


ただ、別の人にも聞いたところ、はんなりした京言葉なんて舞妓さんとかくらいしか使わないんじゃね、みたいな感じだったので、このお店も観光客用に……いや、そんなことはない! ネイティブはんなりストに違いない、と思っておきます。



次回行ってみたいところは、下賀茂神社近くの「加茂みたらし茶屋」。

中学の時の修学旅行で、ここの存在を知って以来食いに行きたい! と思っているのですが、修学旅行の時は時間制限で行けず、立ち寄るたびに定休日だったりしてなかなかかなっておりません。

次回こそは……と思うのですが、果たして。


あと、貴船神社も行きたい。ここは行くと一日がかりになると聞いているので、装備万端で臨みたいところです。



とりあえず年内はもうどこにもでかけないかな。

忘年会を粛々と(?)こなすだけでございます。


というわけで、京都小旅行でした。