皆さん、こんにちは。
ここ最近、絵と原稿を書きつつ、
空いた時間を、あるマイ・ブームに費やしている。

それは江戸時代の暮らし。

今まで、私の歴史は平安で終わっているんじゃないか!?
という程、鎌倉以降の歴史に疎かったのだけれど、
ある日突然、マイ江戸ブームが始まった。

きっかけは、
もし電気がなかったら、
どうやってくらしていくんだろう?
とふと疑問に思ったことが始まり。

たとえば、今、停電になったら、
灯りもなく、水も出てこないことになる。
家の電話も使えないし、
ストーブもつかない。
それって困るよなぁ…と思った時、
あれ? そういえば、
電気がない時の暮らしって、
どうだったのかな? という感じで。

で、電気が使われるようになったのは、
明治時代だから、となると調べるべきは江戸時代。
考えたら、私のお祖母ちゃん(大正生まれ)の、
お祖母ちゃん以前は、きっと江戸の人だったはず。
…なんだかそんなに遠くない(笑)。

でね。調べれば調べるほど、面白いんだよね。
意識せずして、今に繋がっているものがたくさんある。

たとえば…、私も好きな「きんぴらごぼう」。
この「きんぴら」って、あの坂田金時の息子の、
金平(きんぴら)が由来で、
強くてたくましくて、精が出るのがゴボウだから、
ということだったり、
鶏肉を「かしわ」というのは、
表立って肉食はしない(江戸までは基本、ベジタリアンよ)
暮らしだったので、その隠語として使われたとか、ね。

今まで、私が知っていた江戸時代のイメージって、
悪代官がいて、士農工商で苦しめられて、
貧富の差にあえいでという暗い質感だったのだけれど、
よくよく調べてみると、あれ? なんか違う…が、
たくさん出てきたのでした。

農家の年貢も、今でいえば所得税みたいなもので、
実際は2割以下だったらしいし、

江戸の町には、歌舞伎に芝居、屋台に浮世絵と、
庶民パワーがあふれていたようで…。
あれ? なんだか楽しそうじゃん。

その中でもとりわけドキッとしたのが、
浮世絵の「浮世」という言葉のこと。

もともとは平安からあった「憂世」から
転じたもので、
現世は憂いの多い世の中である「憂世」
であることは事実で、
だからこそ、彼岸へと向かうその日まで、
浮かれて浮き浮きと生きる、
「浮世」として、その日その日を、
生きていこうよ、
という考えに転化したのだそう。

かつて少し住んでいた、
イタリアで覚えた言葉に置き換えるなら、
「メメント・モリ」(死をおもえ)の、
儚き人生であるがゆえに、
「カルペ・ディエーム」(その日を生きよ)
みたいな感じかなとも思ったよ。

というわけで、今この時を、
「憂世」としてみるか、
「浮世」としてみるか、
どっちもいいし、
どちらでも選べるものね。

心ひとつで、見方が変わる。

私たちはそんな、御先祖様の子孫として、
今を生きているんだなぁと思ったよ。

写真は、じゃじゃ~ん。
歌舞伎の傾城ものが好きな私が、
悪乗りして(笑)、
花魁になってみた姿です。
数年前に撮ったのですが、
江戸の写真の代わりに‥。






ではまたね♪
今からお仕事に戻ります。
あまりに更新していないので、
近況報告でしたー!

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