皆さん、こんにちは。
お元気ですか?
11月23日(月)は、
勤労感謝の日ですね。

祝日法によると、
「勤労をたつとび、生産を祝い、
国民たがいに感謝しあう」日なのだそう。
それも素敵なのだけれど、

戦前までは、この日は、
「新嘗祭」と呼ばれ、
天皇が、その年に収穫された、
新穀を天神地祇の神々に備え、
感謝の奉告をし、
共に食する儀式の日でありました。

今でも宮中では、最も大切な
御神事として、毎年、
執り行われています。

天照大神から瓊瓊杵尊へと
授けられ、祝福された神聖な稲は、
神代の時代を経て、現代へと、
連綿と継承されてきています。

祈りと感謝、喜び、
働く(傍楽)こと…。
ひのもとの心も、
共に継承されていくのです。

さて、この「新嘗祭」、

平安末期から鎌倉時代にかけて、
撰述された「宝基本記」によれば、

伊勢にご鎮座された最初の、
新嘗祭の夜(垂仁朝の御代なので、
今から約2000年前ですね)のこと、
なんと、
天照大神からの御宣託が、
あったのだそうです。

受け取られた方は、
伊勢神宮初代斎宮となられた
倭姫命(やまとひめのみこと)様。

それはどんなご神言だったのかというと…、

「人はすなわち、
天(あめ)の下の、
神物(しんもつ)なり。

すべからく静謐をつかさどるべし。

心はすなわち神明の主たり。

心神(しんしん)を、
傷(いた)ましむるなかれ」(…続く)。

と宣われたのだそうです。

(よければ、声に出して、
 自分に聞かせてみてくださいね)

…おお、なんと!(←私の心の声)

アマテラスさま、御自ら、

私たち人間の本質は、
神そのものであること。

心の内に神は坐していることを、
はっきりと
明言して下さっていたのですね!

とりわけ、深く胸に響いた言葉が、
「心神」という二文字でした。

しんしん、しんしん。
心は神、しんしん。
神は心、しんしん。

…ということは、
心身一如
という言葉も、
深く感じ入ってみれば、

心神一如

であるということなのでは、
ないのかしら…。

…じーん。
じわん。

令和二年、11月23日、
新嘗祭の夜、
2000年の時を経て、
祈りの先に栄えた子孫である、
私たち一人ひとりが、

内なる神性に気づき、
生きることを、
あらためて意図したく思います。

「心神」と書いて、
神(かみ)と呼ぶ。

心神と共に生きる。

さあ、今から、
美味しい新米を、
いただくこととしましょうか。

合わす手のひらに、
万感の思いを込めて…。

ありがとうございます。
いただきます。

今日も素晴らしい一日を、
お過ごしくださいね。

PS
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