2014年に刊行した日本語再発見ツール「おとひめカード」。
6年の時を経て、とうとうドイツより出版となりました。
https://shop.neueerde.de/



おとひめの構想を思いついてから13年目で、
日本語のカードが生まれ、
その6年後には、ドイツの出版社から、
日本語学習カードとして、
出版されることになろうとは
まったくもって想像していませんでした。
けれども、本当に、そうなっちゃったのです。

さて、
おとひめ(音秘め)の中にある50音—
日本語の母音を含む開音節の音韻は、
ただそれだけで、宇宙の気と感応する、
「結び」という創造エネルギーを持っています。

この秩序正しく、バラエティに富んだ力の作用を、
可聴域に落とし込んで、まとまっているものが、
日本語の五十音の正体です。

いってみれば、
音一つひとつが「カミサマ」となって、
私たちの内奥から、音となって出てくるのです。

つまり、仮名は神名(かな)だったのですね。

たとえば、日本語の「あ」音は、陽の働きである、
タカミムスヒノカミであり、「お」の音は、
陰の働きであるカミムスヒ、といった具合です。

そんな日の本のカミサマたちが、今度は、
ドイツから、ヨーロッパの国々へと
伝播していくことになるとは…!

今、世の中はコロナショックで、
大変ではありますが、
こうして静々と、
けれども確実に、
日の本の音や言の葉たちを通して、
和心が伝わっていく機会があることを、
素直に嬉しく思います。

実は、今までも年一回という割合で、
ドイツの大学などで、特別授業やワークショップを
させていただいていたのですが、
今年は、イタリアより急遽帰国したまま、
戻ることができないため、講義やお話なども、
何もできないまま今に至っています。

なので、まずは、書籍とカードだけで、
頑張ってもらうことといたしましょう。

もし、ドイツにお知り合いがいらしたら、
よければお知らせいただけると幸いです。

OTOHIMEを使った学びは、
日本語の上達度があがるだけではなく、
日本文化の理解が深まっていったり、
音を通して、自らの名前や、自身を愛する想いも、
高まっていくという報告を受けています。

さて、このたびのドイツにある出版社の名前は、
Neue Erdeという名です。

日本語に訳すと、なんと「新生地球」!

偶然にも、シュタイナーの書籍や、
ヒルデガルトの書籍など、
私が若かりし頃から好きだった方たちの
本を扱っている出版社でもありました。

初めて、ドイツにある出版社の事務所にて、
それらの書籍たちを目の当たりにしたときは、
驚き過ぎて声が出ませんでした。

もっとも最初、お話をいただいたときは、
そんな「都合の良い話なんてあるのだろうか」と、
思わず首をかしげてしまったものでした。

けれども、日本人の精神性に深い洞察力を持つ、
ドイツ人の社長さん(Andreas Lents氏)の
誠実で優しいお人柄に惹かれ、
何度もやり取りをしているうちに、
これが、嘘ではないことを確信しました。

実はその間、私がヨーロッパの母と呼んでいる、
Ryuko Woirgardt博士が、
手取り足取り支えてくださったのでした。

博士は、心から尊敬する素晴らしい方で、
毎年、通っていたヒルデガルト修道院の滞在も、
息子たちのシュタイナー留学も、
皆、博士の御尽力があってのことでした。

今回の翻訳も、博士がしてくださいました。

なんと、ありがたいことでしょう。
私は本当に、幸せ者だなぁとつくづく思います。

さあ、これから、
ヨーロッパの地から、
日本語の音たちが、コトタマたちが、
飛び出していきますよ。

明るくまあるく和やかに、
和の国の言葉が、拡がっていきますよ~。

今、西洋では、
アニメやゲームやマンガ、禅を通して、
日本の文化に注目が集まっています。

次は、日本語の言葉たちを通して、
言葉の奥に折り込まれている、
私たちの祈り―和を以て尊しとなす、
大調和への想いを、
共有出来たらいいなと願っています。

少しずつ、一歩一歩、
出来ることを、一歩一歩、
小さな思いが、積もり積もって、
今へと至り、次なる一歩の雫となる。

すべての出逢いに感謝を込めて。
じわーん、じんじん、胸いっぱいの今。

心に、祈りと希望をいだき、
これからも、出来ることを
こつこつと続けていきたいと思います。

ではまたね。

最後まで読んで下さり、
ありがとうございました♪

Vielen Danke!