今から四半世紀前、突然始まった宇宙授業。

その間、授業といっても、直観を通した、

ダイレクトレッスン(笑)で、



そうした部分に関する書籍…いわゆるスピリチュアルなもの、

というのは一切読んではいけなかったあの頃、



ある本だけは、しっかり読んで学び、実践するように、

と内なる叡智からのお達し! があった。

 

それが、

「ヒマラヤ聖者の生活探究」(霞が関書房)と、

「黎明」上・下(太陽出版)だった。

 

ヒマラヤ聖者の生活探究は、

バイブルとでもいうべき、すごい本だったけれど、



日本人の方が書かれた、

「黎明」の本は、まるで透き通った光と風のように、

内奥深くまで沁み込み、気づきをもたらした。



もう、どれだけ読み返したか覚えていない程、

なにかある度にパラパラめくった本だったのだ。

 

そうして月日はめぐり、いつのまにか読まなくなっていた。

すると、今年の二月、

不食の弁護士―秋山先生の会にお伺いした時に、

隣に座られた物静かな紳士が、名を名乗られたのだ。

 

「葦原瑞穂と申します」と。

 

…ん? んん?

えっ、…わ、わわっ。

 

そうなの。

彼が黎明の著者、葦原瑞穂氏だったのだ。

まさか、実際にお会いすることがあるなんて…。

出逢いの妙に心臓がバクバクしながらも、心より感謝し、

家に戻り、久々に黎明を読み返してみた。

 

普遍意識と繋がること、

日々の暮らしの大切さ、

一言ひとことが、珠玉の金言のように深い。

ありがたいな。

嬉しいな。

魂が喜ぶとは、このことだよ。

 

で、先日、再び、秋山先生の会へお伺いした。

先生のお誕生日をお祝いするために。

 

もしかしたら、葦原先生もいらっしゃるかしら?

なんてちょっとワクワクしながら。

そこで聞いた、思いがけないお話。

 

それは、葦原瑞穂先生の御逝去の話だった。

交通事故だったらしい。

私はしばらく、ボーッとしてしまった。

氏はこんなふうにして、肉体を卒業されちゃったんだ…。

しばらく、ショックと悲しみと寂しさが押し寄せた。

 

茫然自失のまま、黎明の本を再び開いたら、

最後に、

 

「今回の地球生命系始まって以来の大変革期にあたり、

この地球にそれぞれの使命を以て化生してこられた読者の方々に、

こうしてお約束通りのものをお渡し出来たことを嬉しく思います。

 

最後に地球上の生命の全個的表現と、

宇宙全体に対する最大の奉仕のために、

読者の方々ひとりひとりを通して、

「私」すなわち普遍意識が自覚に至り、

それぞれの方々の役割を成就されますことを、

普遍意識よりお祈り申し上げて、筆をおきたいと思います」

 

と著してあったのです。

 

そうか…より精妙な次元へ

普遍意識そのものの世界へ、いかれたのですね。

 



…はい。

わかりました。

 

静かに首を垂れる私。

 

あらためて、私たち一人ひとりが、

この三次元世界においても、

普遍意識という深遠なる意識を共有し、

その繋がりゆく遍満する時空から、

一人ひとりの個性と才能を

伸びやかに表現できる世界を顕せるよう、

精進しなくっちゃ、と思いました。

 

葦原瑞穂先生、

素晴らしい著書を私たちに届けてくださり、

ありがとうございました。



役割を終えて戻られました氏に、

心より感謝と敬意をお伝え出来たらと思います。



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