重ね重ね残念だなあと思うのですが、「違う伝わり方」による安倍派たたきとすり替えです。

 

 政治とはすべてが妥協の産物だと思うのですが、昨今の政治の動きを見ていると、そうでない部分が多々あって、そこに十分な理解の無い一部のメディアの論調があらぬ方向へと導く傾向が強いような気がいたします。

 

 年末に地方議員の方から、どうしてそんなにお金がかかるんですか?と聞かれるシーンがありました。あ~新しい時代の政治家さんだなと思いつつも、それでいいのだろうか?が、頭から離れません。

 

 私は報道ベースの情報しかありませんから偉そうにものは申せませんが、昭和の時代の政治の世界にどっぷりと身を置いたものとしては、どうにも納得のいかないものばかりです。

 

 さてメディアで報じられたことですが、

 ○パーティー券販売ノルマを超えたものに関するキックバック

 ○パーティ券販売売上を派閥に納入しないで自らの収入にした者がいる

 ○キックバックされたお金を裏金とした

 ○政治資金収支報告に未記載

 などが主なもので、そして先般会計責任者が何らかの形で起訴された。

 

 それは、何もかもが「派閥」の存在であり「派閥」は悪だ。というものですが、にわかには信じがたい論調にしか見えないのが私です。

 

 自由民主党が権力の座に長年あり続けている理由、あり続けられる理由は、前述しましたように、党存立の範囲の中で「議論」と「妥協」を繰り返し、常に情報のアップデートができ、政府・与党が一体になって行政機関と立法機関が常にバージョンアップをしてきているからだと思います。

 

 その「党存立の範囲の中で『議論』と『妥協』を繰り返し、常に情報のアップデートができ、政府・与党が一体になって行政機関と立法機関が常にバージョンアップをしてきている」のは、派閥があるからこそ、成り立っているものだと思うのです。

 

 何度かこのブログでも以前に書かせていただきましたが、長年の政府・与党経験によって蓄積された「政権運営ノウハウ」他に追随を許さないものとなっていました。

 

 今はわかりません。

 

 以前は、党の役職からはじまる縦社会があって、ここでみっちり「鍛えられ」「育てられ」ました。当時に、その縦社会における不平・不満や疑問・反論を落ち着かせ、妥協させ教え育てる役目を担っていたのが派閥だと思います。

 

 派閥は表向きの政治以外のすべての部分を担うような部分がありました。

 

 そこに、選挙の地元対策も含め「人材育成」システムが構築されていたのです。

 

 縦に党の正式な役職に基づく人材育成システムがあるのと同時に、横軸の派閥による、人材育成システムがあったと思うのですが、この原稿を書いてから時間が経ってしまい、慌ただしい動きの中で国会が始まってしまいました。

 

 続きをまた書きたいと思います。