さて、前回のブログはメロメロなほどに、意味不明でした。

 

 さて、私の頭の中を一つ一つ解決していきます。

 

 まず、福島の処理水に関する中国側の対応についてです。瞬間、何を理不尽なことを。と思うのが一般的でしょう。私もそう思います。このことについては。です。

 

 では、なんで?と考えると、半導体装置の輸出管理強化などがあります。中国側から見ると「なんで?」の状態だと思います。

 

 日本は、アメリカから同調を求められて行なっている。がメディア等から聞こえてくる理由です。

 

 日本側は、正当なる理由とするでしょうが、中国は全く理解不能な理由でしょう。子供じみている報復制裁に見えますが、外交なんてそんな程度で動くものでもあるでしょう。

 

 ましてや、この本を読んでいくと、アメリカの傲慢さだけで、中国を翻弄しているようにしか見えないことが数多くあります。しかも、著者はアメリカのみならず他の諸外国の状況もデータを示しながら説明をしております。

 

 そして何日か前のブログにも書かせていただきましたが、アメリカは単独でと言うか、今度は規制を緩めようといきなり動き出しています。

 

 ことを起こして、収めに入る。かなりマッチポンプ的な要素が強いなあと昨今の様子を見ています。

 

 一方中国はと言うと、まだまだ発展途上の部分を修正しながら国内の安定、発展を最優先していて、いちいちアメリカにちょっかいを出すなんてことはしていない感じ。むしろ傲慢極まりないアメリカを相手にするよりも、経済的にも、過去からの歴史を踏まえた関係からも、あるいは経済合理性的にも、「友好的」な国々をより強固な関係にしていくこと重視した方が良いと言う感じで外交を進めている感じです。

 

 別の角度から言うと、経済的には、切っても切れない関係になってしまっている中国とは、その関係を断ち切る合理的理由は実は見つからない。と言う感じです。

 

 そして、この本の中では、歴史を踏まえた中国という国の「戦略」というものをいくつも示唆しています。

 

 中国に駐在して仕事をしている時に、何につけても、本当に何につけても「深謀遠慮」の国だということでした。

 

 さらに、この本で書かれている、習近平国家主席に関する部分が興味深いのです。

 

 私が、中国に住んでいるときは、まだ父上の習仲勲の名前は存じ上げていましたが、そこにまつわる話は知りませんでした。むしろ当時は、鄧小平氏が絶対的地位を占め、中国の発展があるものだと信じておりました。しかし、しかしでした。

 

 もっというと、中国では太子党とか共青団とか出身のバックグランドが言われておりましたが、習近平国家主席を太子党という言い方をするのはあまり聞いたことがありませんでした。もっというと、今まで私が中国ウオッチをするなかで、習近平国家主席のようなタイプの方が出世していくことを見聞きしたことはありませんでした。なのでなおのこと興味を持ちいろいろと読んでいるところです。

 

 しかし、いろいろと調べれば調べるほど、「政治家」であり、「真の政治家」なのではないかと思うようになってきました。

 

 多くの中国国民が豊かになり、先進国並みの生活ができるような人々が増えて期待にも関わらず、「私」よりも明らかに「公」を優先し、かなり頑なな信念に基づいて国家運営を行なっているような気がしてきているのです。

 

 独裁を批判するアメリカ脳の先進諸国民のことは、おいておいて、発展途上の国において、「自由」や「民主主義」を必要以上に入れたら、国家の発展などは望めないのではと思うのです。

 

 そこを理解した外交を行っていると思うのです。