中国、日本団体旅行解禁へ 3年半ぶり、インバウンド回復弾み(左をクリックしてください。)

 

 さてさて、もう銀座は行きたくないとか、中国人インバウンド客に対する批判が結構あります。

 

 さらにいうと、在日の中国人や日本籍になっている中国出身者が一番毛嫌いしているのが中国人団体インバウンド(笑)。

 

 いいじゃん。豊かになって、日本に来て観光をして、買い物をして「帰国」していくんだから。ってよく言うのですが、彼らのマナーが我慢ならないと口を揃えて言うのです。

 

 ところが、人生の先輩方には叱られちゃいますが、高度経済成長期の日本人の海外旅行解禁からの日本人団体海外旅行客の海外における「恥ずかしい行動」は「枚挙にいとまがない」と言う感じです。

 

 現在80歳代の先輩方の男性陣の話を聞くと、武勇伝はたくさんありますし、私より10歳年上の先輩議員さん達の海外視察の武勇伝も今ではあり得ない話ばかりです。

 

 私が、中国駐在中だってそうでした。長めの駐在期間の骨休めの一時帰国休暇。全てが香港経由であることは何度もこのブログで書かせていただきましたが、すごかったですねえ~。

 

 ちょうど香港ブームもありましたし、日本人もだんだん海外旅行慣れしてきて、ちょうど業界的には、団体旅行が、旅行会社主催のパック旅行、団体や職場主催の旅行、そしてリピーター中心の個人旅行に分かれ、旅行会社も様々な商品開発をする時代でした。

 

 ですから、私も中国のホテルの営業マンとしてホテル側の商品開発をして旅行会社に営業をしたものでした。当時はインターネットなど存在しませんから、全てが旅行会社に依存しておりました。

 

 さて、そんな中、営業も兼ねて香港経由で一時帰国をするのですが、まあすごい。自分もそうでしたが、仕事を少ししてあとは買い物をして、夜は場合によって情報交換の夕食という感じでしたが、とにかくすごい。

 

 日本人観光客は、いまでいうヨーロッパのハイブランドのバッグの買い漁り、時計の買い漁り、靴の買い漁りがすごかったんです。

 

 そして夜は、ガイドブック片手に、著名レストランへ。

 

 (笑)、なので私はもうほとんど捨てちゃいましたけど、エルメスのネクタイやダンヒルのネクタイなどずいぶんありましたが、結局、いまは締めやすいネクタイに変わってきていますね。

 

 朝、レストラン朝食中に日本人個人客が、言葉が喋れず、なぜかブッフェの朝食ではなく、アラカルトで注文し何をどう頼みどう解釈されたのかわかりませんが、テーブル一杯のパンが並べられたのには、個人旅行が無理な日本人客もいるなと感じたものでした。

 

 さて、いま、中国から来る観光客は完全に二つのタイプに分かれている感じです。

 

 先般も書きましたが、団体旅行解禁前に日本に来ることができる層が確実にいるんですね。

 

 聞けば、財産の状況を証明する資料を提出すると、期限のある複数回入国可能な日本国入国査証が発給されるんですね。

 

 先般私がご案内した大学の先生もそうでしたが、友人が対応した北京からの友人達は、先般も書きましたが、パイプとパイプタバコを100万円オーバーの購入をし、銀座の高級中華料理店で夕食やランチを食べ、毎日獺祭を買い込み、ヒルトンホテルや京王プラザホテルの自室で宴会だそうです。

 

 昼間はもっぱらパチンコで特段の観光もしない。と(笑)。一緒に連れられてきた友人達は、初めての日本で、伊豆や京都の話もあったものの、酷暑で断念とのことでした。

 

 こう言う層がいるのも現実でして、中国以外の欧米勢もリピーターが増え、だいぶインバウンド事情も変化しつつあると思います。

 

それにしても、日本のある層の人たちがもっぱら、中国批判をしながら景気悪化の情報を流しておりますが、中国を資本主義自由民主主義国の発想で見ていたら大間違い。

 

 国家資本主義とも言う中国経済は、日本式思考では理解外の経済状況がありますから、インバウンド解禁になれば、変わらずの状況があるものだと思います。

 

 もちろん日本人の高度経済成長からの海外旅行の変遷と同じようにその内容、質等は変化していくものだと思います。

 

 それにしても、あの国の人口は侮れないな。と(笑)。