このGWは気分転換に使わせていただきました。


いろいろと考えなければいけないことも含め、わりと家に籠りがちで過ごさせていただきました。


その間に、石川県でかなり規模の大きな地震がありました。被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。


ウクライナ戦争の様子もなんともきな臭い話ばかり。


そんな中、英国国王の戴冠式の生中継を拝見して、さすがに大英帝国はすごいなと感じました。


合間の時間に、「習近平の覇権戦略 中国共産党がめざす「人類運命共同体」計画」を読んでおります。先般読了した「China2049」に引き続き、中国ものですが、ライフワークと申し上げると大袈裟ですが、中国ウオッチを楽しんでおります私としては、興味深く読ませていただいております。


何度か書かせていただいておりますが、「China2049」を読み始めたきっかけは、長谷川榮一著「首相官邸の2800日」を読んでいたところ、文中に次のような記述がありました。


首相官邸の2800日58ページより

「米国でまとまった中国警戒論が出たのは15年2月、国防総省顧問を務めた政治学者マイケル・ピルズベリー氏の著作『The Hundred-Year Marathon』(邦題『China2049』)、いわゆる中国の100年マラソンだが、当時、米国内では表向き大きな反響を呼んだ様子はなかった。それが2017年1月にトランプ政権が発足すると、米国の中国への姿勢が変化を見せ、それが中国側にも反響。ピルズベリー氏も20年12月に国防総省の国防政策委員長に就任した。」


で、このChina2049を本屋さんで探しましたところ、在庫がありましてパラパラ見たところ、即買いをしました。その後、読み進め私が中国駐在している頃から時系列で思い出しながら読み進めますと、興味深いことがたくさん出てきて、中国の友人に確認したり、文中の書籍購入を依頼したりしておりました。そして今度は、「習近平の覇権戦略 中国共産党がめざす「人類運命共同体」計画」を読み始めたところです。


簡単に言うと、China2049から、今日までの期間に米中関係がどうアップデートされたかが書かれている感じです。


これを読み進めながら、裏付けをきちんととりたいと思い、過去の経験から中国関係の書籍を探し求めましたが、あまり多くありません。言い方が難しいのですが、これだけインターネット上で玉石混交の情報があふれかえる中、中国に関連する情報は、アメリカ発のものばかりのような気がするのです。


確固たる裏付けを欲しいなと思っても、一方的な情報しか見えてこないのです。今、必死になって資料集めをしておりますが、原書中国語のものは、大本営発表のような日本語訳本しか見当たりません。また、この「習近平の覇権戦略 中国共産党がめざす「人類運命共同体」計画」も大本営発表英文訳のものを根拠に、さらには「内部文書」と言われるものを参考に書かれているようではありますが、どこまでが実態に基づくものかは「?」をつけながら読み進める必要があるとは思います。


とは言え、かなり興味深い内容になっておりますのでお勧めの本です。