先般、テレビのニュースで東京の中心の市街地再開発の現状と将来展望みたいなことを簡単に紹介していました。

 

 私は、議員浪人中の修行兼仕事みたいな感じで、ここ数年、再開発事業の末端を見せていただいていますし、実際に現地を見せていただいたりしていました。

 

 テレビでは、先般の山手線運休をして渋谷駅の改良工事の件から始まって、渋谷駅周辺、東京駅周辺などについて、紹介されていました。

 

 改めて、情報公開されている稼働中の再開発の一覧を見てみましょう。

 

 市街地再開発事業について(左をクリックしてください)

 

 このうち、事業着手前の現場を見たり、周辺の資料を見たりしたものは、例えばですが、総武線沿線で、JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業から始まって、都心に向かっていくと、東京駅周辺まででもめちゃくちゃたくさんあります。

 

 何を申し上げたいかというと、船橋市民になじみのある鉄道沿線で、住居がものすごく増えるのです。さらにはオフィスもものすごく増えるのです。

 

 もともとオフィス需給が崩れて供給過多になりかねない状況に、大企業によるオフィス縮小の波が押し寄せることに対して不動産のプロたちはこうした需給のアンバランスを「2023年問題」と呼んで警戒しているのですが、そのことも含めて、どのような影響が船橋市に及ぶのかという考察が必要なのではないかと思うのです。

 

 集合住宅がより都心に集中し、船橋市より利便性に優れている住居が、あるいはオフィスが新たに増加しているこれまた交通利便なところに、増えてくるようなことになると、昭和から平成の時代のスプロール化だドーナツ化などの議論はどこかに吹っ飛び、都心回帰が進むのか?という感じです。

 

 上記にリンクを貼ってある、東京都都市整備局のホームページの一覧表で、千代田区、中央区のオフィスビル、集合住宅などを見ると、船橋市のあるべき姿って、議論・再考の余地があるのではないかと思います。

 

 例えばですが、中央区です。オリンピック・パラリンピック時の選手村に利用したものを集合住宅として棟数 24棟、住宅戸数 約5,650戸供給されるようです。

 

 基本的には街の機能が凝縮されていますから、最終的にはどういう形態であれ、すべてがうまるのだと思います。

 

 それ以外にも、前述したように区内に再開発による住居が増えます。中央区は選手村に加え月島周辺を加えると区の人口は大幅に増えるじゃんって感じです。

 

 このような住宅事情の大変革が一段落する(かどうかよくわかりませんが)と、船橋市民の都心回帰現象が顕著にならないかと気になるところです。

 

 というのは、いままでの船橋市内の不動産価格からして、これは想像でしかありませんが、ある一定数は、都心へ勤務するそれなりの所得層の住民がいて、新婚、子供の乳幼児期は船橋にいて、子供の成長に伴って、転居を考える層一定数いるのではないかと思うのです。その人たちにはどういう選択肢があるのだろうか。という感じです。

 

 船橋市に住み続けたいと思えば、集合住宅から戸建て住宅へ、あるいは戸建住宅に住んでいれば、交通利便で適切な間取りの戸建てへなのか、って感じですかね。

 

 一方、我々世代は、子供たちが巣立てば、不要な間取りや、メンテナンス等維持のための手間暇考えると、戸建てから集合住宅へ、あるいは高齢者に使い勝手の良い高齢者向けに特化した住宅へなのか、という感じです。

 

 よく聞く話は、老後は自由に余暇を楽しみたいなどという方はより都心部の集合住宅を目指すとか。

 

 それらを総合的に確実なデータを分析を加えながら、社会の成熟度の予想というかデータを基礎にした推論を立てながら、街のあるべき姿を年次単位で整備や都市施設の在り方を目に見える形で進めていかないと、市の姿勢が見えなくて住民はよそへ行ってしまうんだろうなと思います。

 

 習志野市に隣接している街に住んでいて、ウォーキングコースだけでも、公民館が複合施設におしゃれに建て替わり、消防署があったところが更地になっていたり、小学校が建替えをしていたり、それに合わせるかのように京成の駅の駅舎のリニューアルがあり、企業(水道)局の施設が給水施設が新しくなり、目に見える何かを期待させる公共施設整備が行われ続けています。

 

 この違いは何なんだ?と言いたいのです。