大げさなタイトルですみません。

 

 私は、昭和59年4月ららぽーとTOKYO-BAYを運営する株式会社船橋ヘルスセンター(現三井不動産商業マネジメント株式会社)に入社しSC(ショッピングセンター)事業部販売促進課に配属されました。

 

 主な業務は、ショッピングセンター全体の販売促進をすることで、朝の開店業務から夜の閉店業務まで、一日中、ショッピングセンターの中で仕事をする感じでした。

 

 当時、京樽さんが経営する古民家風和食レストランがテナントとして入居、営業しておりました。ランチは、テナントの飲食店を利用するのが一般的でしたが、私は五人百姓というそのレストランで「にしん定食」をいただくのが好きでした。

 

 で、入社1年後からは中国でのホテル建設プロジェクトに携わることになり、にしん定食からは遠ざかってしまいました。

 

 そして、帰国後もなかなか機会に恵まれないまま、テナントさんの退店となり、それ以来にしんの塩焼きとごはんの組み合わせをいただくことはできなくなりました。

 

 数の子を食べるたびに、もう30年以上、あ~、にしん定食食えるところないかなあ~と思っていたのですが、やっと見つけたのです。

 

 室町のランチタイム。ふらふら巡り歩くのですが、

 

 日本橋利休庵(左をクリックしてください)

 

 です。最初はもちろん、もりそば。美味しくいただきました。

 

 しかし、お店に入った時に引っかかったのがおそばですか?定食ですか?みたいに聞かれたことでした。

 

 で、利休庵の定食を検索すると、なんと、美味しそうではありませんか。なので2回目は、定食ということで2階に上がり、ネット上で評判の良い豚肉を。迷いもなく。

 

 ところが、他のお客様はどちらかというと、おさかな系。

 

 で、メニューを見ると、な・な・なんと、焼き物メニューに「にしん」の文字が。

 

 しまった。と思ったのはまさに後の祭り。

 

 なので次回だな。と。

 

 で、本日です。ラッキーでした。

 

 階段を上がるなり、すみません、ごはんがなくなっちゃって、少し時間がかかるのですが。と。

 

 私、結構ですよ。大丈夫です。

 

 で、着席して、すぐさまにしんをと注文。すみません、にしんは焼くのにお時間がかかりますけど。と。

 

 私、大丈夫ですよ、ご飯も時間かかるようなので。と。

 

 私の後からくるお客様が「にしん」を注文すると、「申し訳ございません、終わってしまいました。」と。滑り込みセーフ、最後の一尾だったようです。

 

 で、運ばれてきたのがこれ。最高のルックスでした。長年待ち望んでいた、ランチタイムのにしんの塩焼き。

 

 

 しかも前回もそうですが、主菜、副菜、みそ汁ともに出来合いのものではない明らかにすべて厨房で調理した味。そこに炊き立てのごはんですからたまりません。

 

 最高でした。本当に最高でした。30年以上待ちこがれた「にしんの塩焼き」。堪能いたしました。しかも焼き上がりというか焼き具合というか、最高です。しかもこのお店の雰囲気はすごいのです。ビジネス街のランチタイムですが、ご近所のビルオーナーと思われる方々ばかり。ご高齢のおじい様、おばあ様が常連として新年のあいさつをしている風景は圧巻でした。老舗ならではの風景という感じ。ぜひ一度どうぞ。