戦争が始まってから、いや~な気分がずっと続いているわけですが、なんとなく気持ちが落ち着いてきました。

 

 メディア情報しか持ち合わせず、なるべくいろいろと多角的にチェックしているつもりですが、なんともなあ~の気分は拭えません。

 

 北方領土のビザなし交流事業に参加経験のある私は、訪問後は体感として、今後のロシアの発展を望んでおりました。

 

 知りもしないソビエト連邦の時代の負のイメージが、たかだか北方領土へ足を踏み入れただけでも、ロシアの「民主主義」「資本主義」を感じ取れるものでした。

 

 その後、北方領土返還運動から学んだことがたくさんあったし、注目をしていたのですが、ものの見事に全てを打ち砕かれました。

 

 石川一洋NHK 解説委員や小泉悠東京大学先端科学技術研究センター専任講師が、メディアでいろいろと解説をしてくださっておりますが、ビザなし交流でもご同行いただき、毎晩のように勉強会のような形で、お話を聞いたものでした。

 

 彼ら以外でも、多くのロシア情勢やロシア関連の研究者の皆さんは、いままでの研究が無に帰したと述べている方々もいらっしゃるようですが、まさにその通りだと思います。

 

 残念至極です。朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国、ロシア連邦と外交上微妙な立ち位置の隣国ばかりで、日本の外交というものをかなりしっかりと考えなければいけないなと思う昨今です。

 

 海を隔てて直接接する国がこうも危うい感じだと相当な覚悟をしながら、自衛の手段を考えなければいけないということを思い知らされた戦争ですね。

 

 私が北方領土のビザなし交流事業に参加したときには、安倍総理が積極的にロシアにアプローチしてもうあとちょっとで経済交流が本格的に始まるかなというくらいまできていたと思います。

 

 中国という国は、数年間じっくり暮らして、さらにはその後もウォッチをしながら、学習も重ね、現地の友人との交流もありますから、どういう国でどういうことをやるかの想像もできますし、そういう国だということは巷間言われていることも含めておおむね日本政府をはじめ国際社会が言いはじめている香港あるいは台湾の問題なども含め、彼らのいう理屈と思考と意識の奥底にある「覇権主義」の思想を多くの人民も含めて定着していることは理解するには難くありません。

 

 なので、だからこそ、私は安倍総理が進めた対ロシア政策は、理にかなっている外交方針だったと思います。

 

 しかし、しかし、の展開にはただただ驚くばかりで、落胆したものです。

 

 この国際社会におけるロシアの蛮行に対する負の評価をいつから取り戻すつもりかわかりませんが、時間がかかるものだと思います。

 

 もっというと、国際社会においても、必ずしも西側先進諸国の思惑とは違う思惑を持ち続けている諸国が一定数あるわけで、本当に微妙すぎるくらい微妙な国際関係においては大変な道のりが各国に待ち受けていると思います。

 

 それは韓国の文在寅前政権を見てもわかるように、狂った指導者が大衆を味方につけてその地位に上り詰めると、どういうことかということを多くの日本国民も学ぶことができたのかなと思います。

 

 それにしても、早く終わらないかと思う毎日です。