都政を詳しく報じている都政新報の記事を読みながら今回の問題を考えてみたいと思います。令和3年11月26日付の記事からです。

 

 都度コメントを入れさせていただきます。

 

 都政新報から(左をクリックして下さい。)

 

 小池知事の説得受け判断

 議会側の対応「理不尽」と批判

 7月の都議選期間中に無免許運転で人身事故を起こし、都議会から辞職勧告決議が出されていた元都民ファーストの会所属の木下富美子都議が22日、辞職した。決断の背景には、小池知事からの「説得」もあったという。問題発覚から4カ月間、前代未聞の2度の辞職勧告決議、委員会の流会など混乱を来したが、事態は都議会が求めていた木下氏の辞職によって収束する。

 

 「小池知事と直接話し、支援者とも相談し、都議を辞する決断をした」。22日午後6時、都庁第一本庁舎の記者会見室に姿を表した木下都議は冒頭、同日付で辞職する考えを示した。「交通法規に対する順法精神が弛緩していたことを猛省している」などと反省の弁を述べた。

 

 長谷川

 私がおかしいのかもしれませんが、順番が違わないかと思いましたが、そもそもが常人とは違う思考をする方ですから関係ないのかもしれません。

 

 記者会見で辞意を表明→辞職願提出ではなく、私は辞職願を提出→受理→辞職決定→記者会見(謝罪)となるのだとばかり思っていました。

 

 というのは、「記者会見後気が変わったので辞職願提出せず」さえもあり得るような人だからです。

 

 そして、受理した議長側の記者会見によって「辞職確定」で、議会の最高責任者が所見を述べるというのが本来ではないかということです。

 

 辞職決断の背景には、所属していた都民ファーストの会の特別顧問を務める小池知事からの「説得」もあったと明かした。木下氏によると、知事から10月半ばに心配している」と電話で連絡があって以降相談しており、会見当日の午後2時に知事側から呼び出されて面会。その場で知事から「いったん退き、交通事故の解決に専念してはどうか」「これで人生が終わるわけでなく、再出発するときには相談に乗る」などの言葉を掛けられ、木下氏も辞職する意向を直接伝えたという。

 

 木下氏を巡っては、当選翌日の7月5日に無免許運転で人身事故を起こしたことが発覚して以降、今月9日まで約4カ月にわたって本会議・委員会を欠席して公の場で説明をしていなかった。その間に、都議会は2度の辞職勧告決議を出し、都議会の議長副議長は連名で3度、召喚する文書を発出。3度目に呼び出された9日に議長と副議長のもとを訪れたが、議員を続ける意向を示したのちに所属する公営企業委員会に出席しようとしたところ、複数会派が木下氏の出席に難色を示して流会。議会運営委員会は本人からの説明を求めるため、8日に主要5会派の質疑を予定していたが、本人が体調不良を理由に欠席したため1日に質疑を再設定していた。

 

 これをいじめというような話にすり替えているのですが、「辞職勧告決議」が議会の意思として決議されているということは、まさに「一緒に議論(会議)するに値しない」という判断をした。ということです。本人が言っているように「法律による(議員の)身分保障は憲法の根幹」であって、議会が決議をして過半数を得るという行為は、同じ身分の者が熟慮の末の決断に基づく態度の表明であってその重さは極めて重いものです。そのことに齟齬をきたさないように、その決断をした議員は、金輪際二度と一緒に「会議は行いません」となるのは当然の帰結でありますし、それが過半数を超えるということは会議自体を開くことはできないとなる訳ですから、弁護士も法の仕組み・組み立てをきちんと理解できない人なんだなあと思いました。

 

 木下氏は辞職の決断に時間を要したことを「法律による(議員の)身分保障は憲法の根幹で、都議を続けたいと考えてきた」と説明し、「仕事をさせてもらえないことが委員会の開会拒否で分かった。理不尽な現実に悩んだ」などと、議会側の対応を批判する一幕もあった。同席した桐生貴央代理人弁護士も、「今後、不祥事を行った議員を辞めさせたいのなら、無視するようないじめ行為でなく法整備をしたらどうか」と私見を述べた。

 

 

 長谷川

 浅薄な私見ですね。