ニュースを見ました。

 

 JIJI.comより

 政府は18日、人手不足が深刻化する14業種で定める外国人労働者の在留資格「特定技能」のうち熟練者について、事実上、在留期限を撤廃する方針を固めた。これにより、農業、製造業、サービスなど幅広い分野で、永住権を取得できる外国人就労者の範囲が拡大される。

 

 私にとって極めて興味深い件です。中国で仕事をしてから中国の友人知人との付き合い人脈の広がりがあるわけですが、在日中国人と話をする際に必ずでてくる話が在留資格の問題。

 

 そして、昨今世界情勢をメディアで見ている限りでは「移民」に対する各国の対応。それに関して「人権問題」。

 

 日本の産業界を見渡すと、労働生産人口の減少問題。言ってみれば、一部業界の「人手不足問題」。

 

 日本国政府は一貫して「移民」には慎重姿勢かつ否定的・消極的でありますが、実際には外国人の労働力を使わないわけにはいかない業界が存在して、グレーゾーンの雇用であったり、ホワイトな雇用であったり、ブラックな雇用であったりしています。

 

 ここで私が申し上げている、ホワイト、ブラック、グレーの表現の根拠は在留資格なのですが、「移民はまかりならん」の延長線上の在留資格制度の微調整、微変更の繰り返しで現在に至っていますが、もはや根本から考え方を帰るとか再構築のための議論が必要なのかもしれません。

 

 私は、現在の在留資格の制度を否定するわけでもなく、ものすごくよく機能していると思っているのですが、特定の業界の特定の分野に手間暇のかかる手続きは如何なものかと心配をしております。

 

 先般、都内の眼科で診察を受けた時に日本語に違和感のある看護師が働いておりました。特定の国からの入国、就労が認められていることは知っておりましたが、とにかく看護師の場合は難関で大変だと認識していたので、この看護師はかなり優秀な人なんだろうなと感心したものです。

 

 徐々に、分野的にも適正なる外国人が就労しはじめていることには感激をしましたが、一方で盲目的に鎖国的主張をなさる方々がいらっしゃいます。どちらかというとそちら陣営の思想に近い私ですが、合計特殊出生率が減少し続け、少子化に歯止めがかけられない現在、現状の産業構造をどのようにしていくのか?あるいはまさに最近言われ始めた経済安全保障を考えた産業構造はどうあるべきか?どう維持すべきか?

 

 かなり丁寧な開かれた議論によって「外国からの労働力」を考えていかなければならないと思っています。

 

 そんな中、ちょっと唐突感のあるニュースだったので興味深く読んだところです。