都政新報より(左をクリックしてください。)

 

 都政新報を読んでいて、このコラムが目に入りました。

 

 実は、「都福祉保健局の吉村憲彦局長が報道陣に対して『いたずらに不安をあおることはしていただきたくない』と語った。」というニュースは各社が報じていたのですが、各社ともに暗に言っていたのは小池百合子ではなく「局長」が語ったということでした。

 

 いわゆる観測気球的に局長に発言させた感満載だったのです。そこに私は小池百合子の狡さと汚さを感じました。

 

 まさにこのコラムもそういう意味合いを込めて、以前の発言や振る舞いを言っているわけですが、重ね重ねいやな「首長」だなと思っています。

 

 職員を守らない首長ってどんなもんよと思いますね。

 

 最近ぜんぜんテレビ画面で見なくなりましたね。

 

 都政の東西

 催眠術

 五輪の熱狂の裏で、新型コロナの感染拡大に歯止めが掛からない。27日には1月7日以来、約半年ぶりに都内の新規感染者数が過去最多を更新した。

 

 この日は小池知事が取材対応を行わず、都福祉保健局の吉村憲彦局長が報道陣に対して「いたずらに不安をあおることはしていただきたくない」と語った。もっとも、「ロックダウン」や「オーバーシュート」などとカタカナ言葉を駆使し、まだだ、まだだと誰よりも都民の不安をあおってきた小池知事にこそ伝えたい言葉だったが。

 

 急速に感染が拡大した背景として、五輪開催に伴う4連休での「人流増加」が指摘されている。小池知事は16日の定例会見で、都民に外出や都県境をまたぐ移動の自粛を呼び掛けたが、携帯キャリアの位置情報サービスによると、4日間で約18万人が都外を訪れたとみられる。五輪についても、「観戦はぜひご自宅で」と求めたが、24日に行われた自転車男子ロードレースの都内区間の沿道には多くの観戦客が足を運んだ。世論の不安の声に耳を傾けずに五輪を強行した人物の言葉に、都民が耳を貸さないのも当然だ。

 

 今でこそ、都民・国民の視線は日本選手のメダルラッシュに釘付けだが、それも来月8日の閉会式で一区切り。その時に対峙するのは、これまでとは感染拡大の速さが違う第5波だろう。自粛を求めるだけの無策のままで乗り越えられるほどたやすくはない。

 

 小池知事は8月24日のパラリンピック開会に向け、再び「安全・安心」の呪文で都民を催眠術にかけようとするかもしれない。「大会が安全・安心ならば、外出も会食も安全・安心」との口実を与えたことにも気付かないままに。