さて、今年の1月21日から若手職員諸氏へのエールというタイトルで6月24日までブログを書かせていただきました。随分と間があきながらで、ご迷惑をおかけいたしましたが、他の地方公共団体において同じ地方公務に携わる方々のご経験やお考えをお伝えできたかと思います。

 

 ある意味、私のコメントなどは抜きにしてお読みいただいた方がよろしかったかもしれません。すみません。

 

 今年も6月の期末手当を支給されて退職をするという職員諸氏がいると聞きます。自分の思い描いていた世界とは違うことへの落胆、幻滅、同じ公務の世界でもより上級と思われる公務の職場へ上昇志向転職する方だったりと、理由は様々なのだと思います。

 

 もっというと、「退職」という手段ではなく、中に留まって自問自答の日々の職員諸氏もいらっしゃるかもしれません。

 

 上司や先輩に幻滅、失望しているため、相談相手がいなかったりと十人十色、千差万別の悩み多き公務員人生を送っていらっしゃると思います。

 

 私が一番心配懸念しているのが、100%優秀な船橋市役所の一般職の職員諸氏があるいは専門職の職員諸氏が、上司や先輩に恵まれず、入庁時の夢や希望を失ったり、あの時の気持ちを萎えさせたりしていないだろうか?ということです。

 

 私が議会の議員として、多くの職員諸氏と接してきた中で、「明らかに丸印をつけられない『管理職』の存在」がありました。

 

 実は議会も同じで、初当選時の平成7年は、「議論が成り立つ」あるいは「真剣勝負」「やるかやられるか」という感じの議会でしたから、対行政機関とのやりとりも真剣勝負でした。しかし、選挙を行うたびにその質の低下劣化が著しくなり、一度も上昇傾向なく今日に至っております。

 

 そうなりますと、議会に関わらなくても議会の記録などを見ることによって勉強ができた事柄も、今ではできなくなり、若手職員諸氏には「議会の存在」なんてあってもなくても上の方でジャレあってればいいよ。という感じになっていると思います。

 

 そんなジャレあいを見れば見るほど、上司や先輩への不信感も募るばかりでしょうから、どこもそうだから、視点を変えて、全体の奉仕者たる自分の立ち位置を見失わないでいただきたいなという思いから、今回のシリーズを書かせていただきましたし、なにか気分転換や、考え方に工夫をくわえてもらえればなという思いでいっぱいです。

 

 市長選挙が終わり特別職人事も議会で審議されます。

 

 最高責任者のために働くのではなく、全体の奉仕者たることを意識の中心に据えて、物事のジャッジメントを心がけていただければ幸いです。