シリーズ前回に引き続きです。

 

 都政新報より(左をクリックしてください。)

 

 「好き」を生かし、自分だけのキャリアを

 

 皆さんは、かなえたい夢や解決したい社会課題はありますか?

 

 私は、神奈川県小田原市で人事研修担当をしている傍ら、海の環境問題を解決するためのNPO法人「湘南ビジョン研究所」でボランティア活動をしています。

 

 私が解決したい課題は「若者の海離れ」。

 

 ある調査で、10代、20代の若者の約4割が「海に親しみを感じない」と答えたという結果を見て衝撃を受け、普段海になじみのない人に海を身近に感じてほしい、海を楽しんでほしいという思いから、NPOの新たな活動として「湘南VISION大学」という市民大学を立ち上げました。現在、市民が先生、生徒になり、海の楽しさを伝えていく活動を行っています。

 

 NPOで得た多様なつながり

 

 NPOの活動は、普段の仕事では得られない多様なつながりを私にもたらしてくれました。市民大学の「先生」は、元プロ野球選手やお笑い芸人、オリンピック代表選手など普段なかなか会うことができない人たち。共に活動するスタッフも、地元の住民だけでなく、海に憧れて山形から移住してきたカメラ女子、脱サラしたウェブデザイナーなど、多彩なメンバーがそろっています。

 

 今まで「行政」や「企業」「NPO」などの縦軸でしか関わりのなかった人たちが「海」という横軸でつながる―。NPOの活動は、普段「公務員」という同質的な組織の中で働いているだけでは得られない様々な学びを私にもたらしてくれました。

 

 特に、私にとっての一番のメリットは「公務員×NPO」という自分の新しいキャリアを発見したことでした。

 

 地域でも職場でも求められる存在に

 

 NPOでは、日々の経理等はもちろん、定款等の書類作成や理事会・総会の招集、運営、行政への報告まで、法令に従って行う事務がたくさんあります。私たち公務員にとってはおなじみの作業ですが、地域では圧倒的に人材不足。そこで、これらを自分が一手に引き受けることで、ヨットもサーフィンもできない落ちこぼれ会員だった私が、貴重な存在としてみんなに喜んでもらえたのです。

 

 公務員スキルをNPOで生かすことができたこと、感謝されたことは、活動だけでなく普段の仕事に対するモチベーションアップにもつながりました。また、逆にNPOの人脈を生かした研修を職場で開催したりと、「公務員×NPO」は私のキャリアをより充実したものにしてくれました。

 

 「好き」を生かせば世界が広がる

 

 「公務員」というキャリアを持っている人は日本中に276万人います。でも、自分の「好きなこと」や「強み」をそこに掛け合わせていくことで、やがて自分だけの276万分の1のキャリアが描けるのです。

 

 独自のキャリアを持つことは、自分に自信をもたらし、仕事やプライベートも楽しくなります。さらに磨きをかけていけば、異動先の選択肢として、また定年後の働き方にも強みとなるでしょう。

 

 かけ算する「何か」を見つける一番の近道は、仲間を見つけてつながること。SNSなどを開けば、同じ思いを持つ人が必ず見つかります。自分の好きなことを改めて振り返り、小さくてもいいのでぜひ、新たな一歩を踏み出してみてください。

 

 オンリーワンのキャリアを持つことが、不確実で変化の激しいこれからの時代を生き抜く皆さんにとっての輝く道しるべになるはずです。

(神奈川県小田原市企画部職員課片山久美)

 

 長谷川 

 今回は、私は特段にコメントしたいと思う部分はありませんでした。

 

 全体的な話として、この職員の方と同じように、まったく公務員人脈ではない外部の方々の交流の大切さってぜひ経験していただきたいものです。

 

 現在、子供の通う幼稚園、学校のPTA活動ってある意味、否定的な方々がいますが、私はそれはそれで理解します。が、しかし、公務員だったらぜひ、積極的に活動に参加して、同世代の「保護者」との交流を「楽しむ」べきだと思います。

 

 また、町会・自治会活動も同じですね。

 

 これらの誘いを「仕事で忙しいから」と言って断った職員の方の噂を聞いたことがありました。

 

 それはあまりにも世間知らずな断りの理由だと思います。多くの方々は忙しい中でも時間のやりくりをして、「奉仕の精神」をもって協力をしています。

 

 このコラムでの話は「誘われて」での話ではなく、自ら進んでの話ですからずっと精神的なハードルは低いでしょう。

 

 私の知っている職員はスポーツのチームに入って週末は頑張っています。仕事で骨を折ってくれることはなかなか無かったのですが、趣味の世界でよく骨を折っているようです。

 

 別の職員もスポーツのサークル活動に参加しているようですし、外部での活動をしている職員の方々って、自然と人付き合いの仕方が身につくようで好感の持てる方が多いですね。

 

 そうそう、空飛んでいるヤツもいますしね。

 

 そう考えると、船橋市役所の職員諸氏ってかなり社交的ですね。

 

 そうそうサーファーもいたな。先日もエレベーターで会って「海行ってる?」って聞いたら「ガンガン行ってますよ!!」って頼もしい答えが返ってきました。

 

 みんな頑張ってね~。