どうもこのシリーズはあちこちに話が散逸して申し訳ございません。

 

 今回も続きというより別の事項に飛びます。

 

 定員管理と役職定年とそれによる管理職育成についてです。

 

 船橋市役所は、部長になって定年を迎える人と課長で定年を迎える人とかがいますが、定年まで務めあげて役職を降りる感じです。もちろん管理職を希望しないで定年を迎える職員の方もおります。

 

 私は、役職定年制度が必要なのではないかと考えています。部長の大きな役目の一つに「議会対応」「議会答弁」があります。これは本会議ならびに予算決算委員会の総括質疑の対応が基本です。

 

 それら以外の議会の委員会は、基本的に「課長」が対応します。

 

 本来は、厳格な決まり事ではありませんが、基本線はこんな感じです。

 

 ところが、委員会や勉強会など議会側とのやり取りでデビューをするから大丈夫だという方がいますが、さにあらずという感じです。

 

 マニュアルがあるわけでもなく、口伝で議会対応テクニックが伝わりますが、実はこれには正解がありません。

 

 実は議会対応テクニック本みたいなものも出版されていますが、地方議会の実態を知らない職員OBなどが書いています。なぜなら、地方議会それぞれの慣例慣習、ローカルルールがあって、議会の側は議会の側でそれぞれの国政党派で口伝でそれぞれに違う、むしろ正反対のテクニックやノウハウを伝えています。

 

 そうなると、それぞれに体得したものを後進に伝えなければなりませんが、それもそれぞれの議員との接触の仕方や過去からの取り組みなど双方で、双方の主張やそれに対する行政の考え方や議員の「怒りのツボ」や「スイッチの入る『単語』」などを覚えていかなければなりません。

 

 そしてそれ以前に、議会が何をするところかをよくよく知っておかないと怪我をすることになります。議会対応が関係無い若い頃は「市民のために」「全体の奉仕者」として職務に忠実であれば良かったのですが、全く予想さえもできない「理不尽」かつ「非論理的「非現実的」「非効率的」無理難題が飛んできます。

 

 それの捌き方が、管理職者には求められます。そして、自分の部下を守りつつ、議員をうま~くうま~く騙しに近い形で「誘導」していきますが、これまた、その苦い経験を積んだ議員は一筋縄ではいきません。

 

 素直でお利口で勉強のできる若い議員は、本当によくいうことを聞いて楽なのですが、さてさて…という議員が多いのも現実です。

 

 これら議会対応も含め、新任課長、新任部長の相談相手が縦系列では無しという場合が多いように思います。

 

 管理職者が、管理職としての機能をしっかりとその役職に就いたときから果たせるように、必ず下から上がる。というルートであって良いのではないかと思うのです。

 

 きょうはここまで。