昨日、気持ちを落ち着かせてかけなかったブログですが、今日ある意味ものすごく的確なコメントを多数聞け落ち着いてまいりました。

 

 辞任の可能性を言及させた「森喜朗氏と毎日新聞・鈴木琢磨記者の関係」

 (上記をクリックしてお読みください。)

 

 まずは上記のネット記事をお読みいただければと思います。

 

 五輪組織委森会長 自民・世耕氏「余人をもって代えがたい」

 (上記をクリックしてお読みください。)

 

 とニュースで報道されていましたが、森先生に接している方々は、今回の件に関して、メディアの切り取りバッシングをなんとも言えない気持ちで受け止めていると思います。

 

 冒頭の記事の松井先生のコメントを好感し、図書館に毎日新聞を読みに行きました。

 

 以下が毎日新聞令和3年2月4日夕刊トップです。

 

 松井先生の仰せの通り、この鈴木琢磨記者の筆っていいなあ~と思います。以下の通りです。

 

森会長 去就に言及

「辞任の声強くなれば、辞めざるを得ない」

 

 五輪組織委

 

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が3日の日本オリンピック委員会(JOC)評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言した問題を巡り、森会長は4日、毎日新聞の取材に応じ、「女性を蔑視する意図は全くなかった」と釈明した。そのうえで森会長は自身の去就に触れ、「責任を果たさなければならないと思っているが、辞任を求める声が強くなれば、辞めざるを得ないかもしれない」と、辞任の可能性に言及した。

 

 女性蔑視とも受け止められる発言が国内外で波紋を広げており、森会長は「軽率だった。おわびしたい」と述べ、今回の発言の真意について「一般論として、女性の数だけを増やすのは考えものだということが言いたかった。女性を蔑視する意図はまったくない」と説明した。森会長はさらに「昨夜、女房にさんざん怒られた。『またあなた、大変なことを言ったのね。女性を敵にしてしまって、私はまたつらい思いをしなければならない』と言われてしまった。今朝は娘にも孫娘にもしかられた」と語った。

 

 今回の発言を受け、会長職の辞任を求める声が上がっていることについて、森会長は「そういう声が強くなれば、辞めざるを得ないかもしれないですね。迷惑をかけるわけにいかないですから。私は報酬をもらっているわけじゃないし、政治家としての経験を生かした最後のご奉公として令までやってきた。もう私についていけないと組織委の役員とか皆さんがおっしゃるなら、それはやむを得ないこと。邪魔になるというなら、辞めなきゃしようがないんじゃないかな」。森会長はこうも語った。「私自身も『老害』という批判を意識し、反省しながらやってきた。83歳ですから。でも気持ちの問題だと思っています」

【鈴木琢磨】

 

 JOC会合「女性が多い会議 長い」

 

 「国民そっぽむく」関係者危惧

 

 新型コロナウイルスの感染拡大で懐疑的な見方が強まる東京オリンピック・パラリンピックに新たな火種が加わった。大会組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視と受け取れる発言に批判の声が高まり、SNS(ネット交流サービス)では辞任を求める声もある。組織委は説明の場を設けるなどして早期に事態収束を図りたい考えだが、五輪開催に向けた機運醸成はさらに混迷を深めそうだ。

 

 森氏が日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言した3日、組織委は感染予防策をまとめた「プレーブック(規則集)」を公表する重要な日を迎えていた。規則集はイラストをふんだんにあしらい、誰もが理解できる内容で、組織委の中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサーは記者会見で「プレーブックを見せて皆さんとの意思疎通を図ることで今夏、安心・安全な大会が開催できる」と訴え、懸命に開催への理解を呼び掛けていた。

 

 それだけに、ある政府関係者は「森氏の発言であらゆるニュースが吹き飛んだ。規則集で状況を落ち着かせるはずが、自分で波を起こしてどうするのか」と首をかしげる。ある組織委理事は「(3月25日スタートの)聖火リレーはもう目の前。今こそ人々の共感が必要なのに」といら立ちを隠さない。

 

 森氏は前日の2日にも自民党の会合で「私たちはコロナがどうであろうと必ず(五輪を)やり抜く」と発言。これに違和感を抱いたタレントの田村淳さん(47)は3日、愛知県内で走る予定だった聖火ランナーを辞退することを動画投稿サイト「ユーチューブ」で公表した。組織委幹部は「女性の聖火ランナーが辞退するなど連鎖反応を招くのが怖い。早く事態を収束する必要がある」と話す。

 

 スポーツ界からも憤りの声が上がる。東京大会は大会ビジョンの一つに「多様性と調和」を掲げる。プロサッカー選手で、自らも同性パートナーの存在を公表して性の多様性を訴える下山田志帆さん(26)は、ツイッターで「久々に怒っています。日本のスポーツ界は、性の多様性を発信するフェーズにまでいけていないことを如実に表しています」とつづった。日本スポーツ協会関係者は「このままでは東京五輪は国民はもちろん、スポーツ界からもそっぽをむかれてしまう」と懸念を深める。

 

 森氏は過去に日本体育協会(現日本スポーツ協会)や日本ラグビー協会の会長を務めるなどスポーツに関与してきた。2014年に組織委の発足とともに会長に就任すると、元首相としての政治力も生かし、東京五輪を推進してきた。このため、関係者の多くは「森会長が辞任すれば五輪はもたない。辞任はあり得ない」と口をそろえる。だが、最近の森氏の相次ぐ失言は大会関係者を戸惑わせ、五輪への逆風を招いている。

【田原和宏、小林悠太、松本晃】