前回までのこのシリーズは、連載最初が抜けていました。今回は、連載の始まりの部分をお送りします。

 

 都政新報記事より(左をクリックしてください。)

 

 前回のこのブログのシリーズの続きです。

 

 その悩みはキャリアにつながっている

 若手にエール(応援の声)を。本連載は昨年11月10日号から12月18日号まで12回にわたってお届けしたリレー連載「若手へのエール!これからの公務員の仕事術と働き方」の第2弾です。テーマは「自分らしい働き方のつくり方」。初回に当たり、このテーマとした理由と全体の構成について説明します。管理職等の皆様には、本連載を観覧する等により、若手が生き生きと働けるために役立てていただければ幸いです。

 

 「昭和の匂いがする」

 先の連載では多くの方から感想をお寄せいただきました。「とても参考になった」「やる気が出てきた」という前向きなものが多数でしたが、「結局もっと頑張れ、成長しろって聞こえます」「仕事はラクに楽しくできればいいんですけど」「執筆者はすごい人たちなんでしょ?自分はそんな風にはなれないです」「公務員にキャリアなんて関係ない。異動先で言われた仕事をやるだけ」という率直な声も若手から寄せられました。「昭和の匂いがする」のだそうです(笑)。

 

 長谷川

 さてさて、実は「公務員にキャリアなんて関係ない。異動先で言われた仕事をやるだけ」の部分はよく聞く話です。とくに「言われた仕事をやるだけ」というのはよく聞きます。これって公務員の世界だけなのだろうか?と思いますが、特に公務員の世界では昔から一定数いるタイプだと思います。

 

 公務員の全てが、ある一定方向に同じマインドで仕事することというのも

奇異に感じますが、随分前にも書きましたように、全体の奉仕者として「宣誓」をして勤め始めるわけですから、そこは共通事項としてその方向を見て仕事をしていただきたいものですね。と言いつつも私も昭和生まれだしなあ~。(笑)。

 

 その悩みの先に自分の働き方がある

 そんな率直な感想を寄せてくれた若手たちに聴いてみました。「じゃあ、働く中での悩みとかモヤモヤってないの?」。

 

 もちろん、いろいろと出てきます。▽仕事が多い▽頑張っても評価されない▽職場の人間関係がよくない▽育児や家事との両立が大変−−−などなどです。

 

 丹念に話を聴いていると、やがて若手自身が答えにたどりつきます。「あ、そうか。結局は状況に対して自分がどうするかなのか」「なぜそれが不安・不満で、どうするのが自分や職場にとって大事だと考えるかなのか」と。その通りです。  

 

 組織の課題として解決すべきこともありますが、仕事に何を求めるかは人それぞれ。仕事や家庭において自分が何をしたいか、何ができるか、何を求められているかによって答えは違います。若手からは、「では、働く中でどうやって自分の働き方をつくってきたのですか」という話になりました。それで第2弾のテーマとした次第です。

 

 自分らしい働き方ヒントは日々の中に

 自分らしい働き方をつくるというと、何か特別な考え方や行動が必要と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。そもそも自分の働き方は、いま現在も形作られているものです。ただ、それを意識的に捉えて自分と職場・家庭等にとっても良いように整えていく必要があります。また、状況の変化や自分自身の成長に応じて節目ごとに見直すことも大事です。働く日常の中で気付きを得て日々積み上げていく、特に節目では深く考えて必要なら変える…そんな実践を積み重ねていく感じですね。

 

 第2弾の前半と後半

 このような趣旨からリレー連載第2弾は、全22回の予定で前・後半に分けた構成としました。前半では公務員の職業特性と働き方(キャリア)について。先進自治体の取り組みについても紹介します。後半では働く中で自分らしい働き方をどのように見付けて作ってきたかについて「公務員キャリアコンサルタントの会」メンバーが経験を踏まえ書いていきます。若手にエールを!若手には大きな可能性があります。困難な時だからこそ、若手がいきいきと働き、役割を果たしていけるように、本連載がお役に立てば幸いです。

(小金井市行政経営担当課長 堤直規)

 

 意識の仕方ですね。参考になればと思います。