俺も勘所が悪いなあ～と思いました。
昨日、野暮用で車を運転していて、ラジオで道州制について語っていました。
ありゃ最近どっかで聞いたような。と思い出し、FBを遡ると、横浜市会の横山議長が。
これを見た際には、横山さんって道州制論者だったけなあ～と思った程度で、あまり意識しなかったのですが、なるほど、いまやっとわかってきました。
結果論かもしれませんが、今回のCOVID-19の対応を見ていても確かにそうだな。と。
都道府県ごとの対応の違い、対応の無理をいろいろと感じるものでした。
特に腹立たしかったのは、都道府県の財政力によって、事業者に対する協力金などの話を、東京都が口火を切って選挙パフォーマンスに走ったことです。
確かに、都内事業者の税の支払いは他道府県より多いかもしれませんが、休業しやすくするための金額の多寡を決めるのを独善的に東京都が抜けがけのように発表したことには違和感を覚えました。最終的には国の対応を決める際に「影響力」があったと思えなくもありませんが、私は個人的にはあまり良い手法ではなかったと思っています。
どんな非常時でも、どんなに急ぐときでも、国の方針を急がせることはあっても、国にも先んじて、あるいは国の想定しないより良い施策であっても、それがたとえ一刻を争うときでも、です。
地方自治法には次の取り定められています。
第一条の二 地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。
○２ 国は、前項の規定の趣旨を達成するため、国においては国際社会における国家としての存立にかかわる事務、全国的に統一して定めることが望ましい国民の諸活動若しくは地方自治に関する基本的な準則に関する事務又は全国的な規模で若しくは全国的な視点に立つて行わなければならない施策及び事業の実施その他の国が本来果たすべき役割を重点的に担い、住民に身近な行政はできる限り地方公共団体にゆだねることを基本として、地方公共団体との間で適切に役割を分担するとともに、地方公共団体に関する制度の策定及び施策の実施に当たつて、地方公共団体の自主性及び自立性が十分に発揮されるようにしなければならない。
私は、まさにこの条文にあるように「国においては国際社会における国家としての存立にかかわる事務、全国的に統一して定めることが望ましい国民の諸活動若しくは地方自治に関する基本的な準則に関する事務又は全国的な規模で若しくは全国的な視点に立つて行わなければならない施策及び事業の実施その他の国が本来果たすべき役割を重点的に担い、」という部分です。
だって、国はできなかったじゃないかという方がいらっしゃると思います。しかし、東京都知事のとった施策は、自分の初動の遅れの批判を払拭するためのパフォーマンスに過ぎませんでした。
「緊急事態宣言」を発出するという事態になったことはかつて経験のないことでした。だからこそ、国との連携で地方公共団体が知事のパフォーマンスに走ることなく対応できるように「整える」ことだと思うのです。あらゆる環境をです。
今回は、「未知」のコロナウイルスの仕業であろうと言われているわけですが、現段階でさえも完全確定情報がないわけでして、だからそこ、何事も「批判の対象」にはできないと思うのですが、多くの「批判者」は何を基準に「批判」しているかわかりません。
「未知」だからこそ、国の責任の範疇での地方公共団体の動きが必要だと思うのです。
そ・こ・で・なのですが、なるほどなあ～。と。道州制であれば？となってくるのです。ラジオでも言っておりましたが、現代社会において廃藩置県のままを引きずっていて良いのか？ということです。
実際には、ある程度の実践がなされました。関東である程度のまとまりがあり、関西でもある程度のまとまりがあり、足並みを揃えた対応がありました。
別の角度で何度か書かせていただきました、首長の実力の問題です。
何度かニュースになっていた、全国知事会と国との協議の様子ですが、「無理」を感じました。それは知事の実力差と47という団体の数の多さです。この47人の知事がそれぞれにぞれぞれの都合を言うのは、時間を必要とするものだと思いました。
私は、道州制でそこの責任者である道州の長が、それぞれの事情を尊重し合う中で緊急事態に対処していくという方が何もかもが合理的かつ「整いやすい」のではないかと思うのです。
感染症の専門家ではありませんし、今後の検証結果にもよりますが、少なくとも、各都道府県が近隣府県と歩調を合わせた動きは良かったと思うのです。
道州制議論の中には、明らかに未知の感染症対策は入ってなかったと思います。
まさに横山議長おっしゃるように、今回のことを機に議論が始まると良いのではと思います。