ネットのニュースで自民党のワーキングチームが「9月入学見送りを政府に提言へ」という見出しのものが出ていました。

 

 重ね重ね残念ですね。

 

 政治家が政治家としての判断を放棄した典型的な例だと思います。このことはメディアでも多くの方々が言っておりますが、むしろ日本が特異なのであるから、是正するもっとも良いチャンスだと思います。

 

 お役人は「行政の継続性」を考え、「現状維持」を旨とし、出来る限り大きな転換はしない。小さな転換もしない。自分たちが作った制度が完璧だ。自分たちの先輩が作った制度が完璧だ。現行制度に合わせて様々なことが決められているので根本を変えるとなると波及する問題が大きすぎる。と基本的に考えるわけです。そして変えるための作業量を膨大なものと見積もる。時間的な制約を極論で見積もる。

 

 等々ということは容易に想像ができるわけです。

 

 それらを一つ一つ潰していくのが政治の役割ではないでしょうかね。少なくともこの問題のように、たまたま訪れた災いによる「チャンス」と多くの政治家が言い、多くの国民が言っている中で、頭を柔軟に、フレキシブルに変えるための「理屈」を考えれないいのにな。って思います。

 

 しかし、私が先般お世話になっていた大学は、9月入学もあったような気がします。調べていませんが現行制度上、可能な部分がいくつかあるのかもしれませんね。

 

 それにしても、自民党の族議員健在という感じですか?ね?私は、文部科学省は、様々な不祥事で一旦地に落ちたし(どん底まで)、完全に三流官庁呼ばわりされているわけですから、まさにこういうことを積極導入することを前向きに考えるべきだと思うのですが、だめですねえ~。喉元過ぎればなんですね。

 

 私は、これに関しては、やることを先に決めて、あとから調整を続けていく方が現行制度の不具合も解消できるものがたくさん出てくると思うんですよね。

 

 そもそも、私は寺脇研グループや前川喜平グループなどその系譜にある理論、理屈をすべて消し去ることこそが文部科学省の背負わされた責務だと思います。日本の教育を貶めた罪は深いものだと思います。平気で面従腹背なんて言ってのけるような事務次官をいただいていたことこそ恥辱だと思います。

 

 それにしても、自民党のワーキングチームも物分かりが良過ぎますね。結局いいなりかよ。とこれに関しては、ものすごく感じます。

 

 いま、留学を志す若者が減ったとも言われています。それはなぜか。

 

 第一義的には、この問題ですよ。明らかに。と思いますけどね。

 

 確実に1年損をするのですから。大学に限らず、高校や中学でもグローバルに学校選びができるようにするべきだし、「夏休み」が心機一転、新学年への準備を余裕を持ってできる。あるいは、家族との過ごし方も絶対に変化が出ます。

 

 教える側も、準備に十分な時間がとれると思うけどなあ~。

 

 ここで愚痴っても仕方ありませんが、こんなチャンス二度とないと思うんだけどなあ~。