産経ニュースより

 

2020.5.12 11:22

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で12日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは29日連続。

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。

 

 なんだか嫌ですね。この件については。

 

 またまた撮り溜めていたテレビ番組を見る中で、天安門事件、香港の民主化運動、台湾の独立運動などをテーマにした番組を立て続けに見てさらには、武漢の今回の封鎖のことなども特集でやっていました。

 

 個人的な中国人との付き合いの中や、番組内の中国人の姿はおおよそ覇権主義とは違うような感じなのですが、まあ、私のお付き合いの中でも、政治と国際交流や日々の生活は別よ~って感じがありましたね。

 

 基本は、何をどう言っても、「世界の中心は私たちなのよ~」って感じ。あんなでっかい国土があるのにねえ~とは思うのですが。ただ、話をしていると一部の国粋主義者というか、中華絶対思想とでもいうんでしょうかね~、共産党一党独裁でやってきた勘違いが世界を読み誤っている感じがしないでもないのですが。そして、納得してはいけないのですが、彼ら中国本土というか中華人民共和国の一般的な共産党員の人民とだべり続けてきた私としては、彼らのマインドで「やらかすこと」はある意味理解できちゃうというか、納得しっちゃいますね。

 

 何を言っても無駄よ。と。まさに、「外交力」で、相手を見て手を替え品を替えの強かさ故に、馬耳東風。という感じでしょうか。

 

 特集番組でテレビの中の中国人たちは、必死に生きている感じがするんだけどなあ~と思いますね。

 

 それでも、番組に戻りますが、天安門事件あるいはその前には文化大革命があり、中国共産党の独裁国家である中国という国をわかり切っている中国人はその中で必死にもがき苦しみながら、政府の改革開放政策によってここまで発展してきたのですから、彼らのたくましさや生き様をしっかりと考えなければお花畑ニッポンのような国で育った人々には理解は到底できないものではないだろうかと思います。

 

 僕は、もちろんどっちかというと、というか、政治的には右側ですけど、右側の方々の最近の「中国敵視」は勝てない敵視だなと非常に思うわけです。

 

 上に政策あれば、下に対策あり。といつも中国人と話をすると結論の段階で出てくることばです。しかも笑いながら。

 

 長谷川、何をかたいこと言ってんだ。法律なんてあっても無意味。中国人はみ~んな、「上有政策、下有対策」って言うんだよ。

 

 彼らにデッドロックの考えはないらしいのです。だから、領海周辺をジワジワ来るんですよね。膠着状態ってあまり聞かないですよね。

 

 香港の問題もそう。ジワジワ動いてきた結果があれ。でも、若者の言葉がいっぱいテレビ画面の向こうから聞けましたが、NHKが、公平に事実を伝えたとしても、伝わらないのは「香港」は、中華人民共和国であり、返還から50年間は一国二制度だけれども、50年を1秒でも過ぎたら共産党独裁国家の一部にしっかりとなるんだということを伝えていません。

 

 1秒を過ぎたところで、180度なのか360度なのか知りませんが、急転回、急転換などできないことは、大人なら誰でもわかる道理。だとしたら、まさにじわじわと北京の体制に寄せていかないと。

 

 今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄が言われておりますけど、私はこの時期のテレビの撮り溜めを見ながら思ったのは、香港は完全に中華人民共和国なんだから、台湾の親中派の方が、香港へ。香港の民主派の方々が台湾へ。という移民政策をうまくやればいいのにと思います。物事を軽くいうなとお叱りを覚悟で書いています。国を変えるということは並大抵のことではないのです。そこはわかります。でも、「中国人」という呼び名が良いのか「Chinese」という言い方が良いのかわかりませんが、世界中にいる華僑を含め、中華人民共和国、中華民国、満州、清、明、元とかね、僕が駐在した西安が都だった唐だとかね、あれらの大陸にルーツを持つ「華人」の方々に「国」という概念があるのかというと、私は無いんだと思いますね。

 

 地球全体が自分たちの住まいの候補地で、そのことには何のこだわりも無いのではないか?といつも思うのです。

 

 私と一緒に働いていた女性は、私の駐在終了後程なくして南アフリカのヨハネスブルグに行き、会社を作り、ひと財産を築いたのちにニュージーランドのオークランドに行き、そこにも住まいを購入し、今は西安とオークランドとヨハネスブルグを行き来しているようです。

 

 別の男性は、アメリカと西安の行き来を。別の女性は日本と上海の行き来を。それぞれがそれぞれに、子供たちの教育は欧米で。と、より良いものを求めて家族に施し、生きているんですよねえ~。だから、尖閣の周辺も基本自分たちのものという意識があり、南沙諸島も西沙諸島も自分たちのもの。大陸がほぼ経済的にも余裕ができてきたから、ちょっと外に拠点でも整備するかあ~って感じじゃないでしょうか?

 

 それが良いとか、仕方がないとか言っているのではありません。彼らはなんでも自分たちの理屈で物事を進めるだけのことなのです。

 

 国際秩序も何もないのだと思います。秩序は自分たちだ。法も自分たちだ。

 

 ですから、防衛関係者の皆さんもいうんですよね。毅然と立ち向かわなければ。そうなんです。毅然として、国際ルールに則って、あるいは国際慣習に則って対峙し対応対処すべきなのです。私は自衛隊が出動して漁船にぶっ放しても大丈夫だと思っています。

 

 「没有帮方」だったと思いますが、「仕方がない。」と平気で言うと思います。公船が入ってきて撃っちゃうとわかりませんが、それでも没有帮方になるような気もしますね。

 

 我慢の限度を見極めているだけだと思います。で、犠牲が出たら「そいつのせい」にして、あたかも被害者面してって感じかなあ~。って思います。

 

 まあ、仕方がない。国際ルール破っちまったんだから。ってなると思いますね。もちろんここ数日も国が、北京が主導してやっていても、平気で人民を売ってしまうのがあの国の恐ろしいところですね。

 

 ごめんごめんやり過ぎたよね。うちの連中。あなたが怒るのも無理ないわ。と言いながら、次の手を考えるんですよね。しかも、犠牲になった人はあとから英雄。

 

 今回の武漢の医師で最初の報告者が処罰され後から英雄の扱いになった件や、以前鉄道事故で車両を埋めちゃいましたよね。ああいう国なんですよ。

 

 自分たちはそういうことに巻き込まれないようにしよう。と細心の注意を払って生活をするのが賢い中国人。だと思います。

 

 で、見事引っかかってしまったら「没有帮方」と。あの国での生きるための知恵というか工夫というか。

 

 まだ「法治国家」と「人治国家」の間を彷徨い続けている感じですね。若者は法治を望み、したたかな年寄りは人治を堅持しようと。

 

 でも、人々はいいやつばっかりなんですけどね~。なんでかなあ~。