在宅でいることを今の私の責務と考え、5月6日まではとりあえず、やれることを考えながらやっておりますが、そろそろネタ切れ。

 

 とはいえ、陽気がすこぶる良くなって来て、昨日今日と、庭にキャンプ用の椅子を出して日光浴をしています。

 

 

 こんなチェアで、エアコンの室外機にマグカップ置いて、あ~、ガキの頃その辺の原っぱに咲いていた雑草だなあ~なんて花を愛でながら(笑)。

 

 

 昨日はパソコンをいじりながら、書き物をしたのですが、今日は昨日にも増して日差しが強く、パソコンの画面は全く見えず、コーヒーを飲みながら雑誌を読むことにしました。

 

 下記にご興味があればぜひ、正論5月号をお買い求めください。

 

 まずは、慶應義塾大学の松井孝治先生の記事です。先生は、参議院議員もお務めでした。

 

 政策論争できない国会を改める時だ

 

 という記事です。

 

 劣化した行政監視機能 

 第一は議会の在り方である。仕事柄、私は大学で20歳前後の若者に毎年国会論戦を見せている。

 最近の若者は我々の学生時代とは異なり、物事を批判から捉える議論を好まない。高校時代からグループ討論やプレゼンテーションを経験済みの現在の学生達は、見解の異なる質問やコメントにも耳を傾け丁寧に答える作法を教育されている。然るに、国会では質疑者も答弁者も相手の話を聞かずにに滔々と相手の批判を繰広げ、或いは論点に答えず自らの主張を繰り返す場合が多い。学生は、質疑者の揚げ足取りと答弁書を朗読する閣僚の姿の双方に失望するのだ。 

 

 という導入部の記述から、ご自身の経験も踏まえ、また官僚経験も踏まえての記事は、冷静かつ的確に国民の声を代弁していると思います。

 

 なぜ、私がこのことに共感しているかというと、このことは国会のみならず一部の地方議会にも言えていることで、記事全般が「その通り」「その通り」

と頷いてしまいたくなるような内容です。従いまして、読者の皆様は地方議会に置き換えても同じだとご理解いただければと思います。

 

 地方議会というのは、さすがに国会議員並とは言いませんが、真似ることで良しと考えるアホな議員が意外に多くてですね、真似するんですよ。やり方なんかを。こまったものです。

 

 さて、もう一つ気になった記事が、軍事社会学者の北村淳先生の、

 

 活かされなかった日米の感染症机上演習

 

 です。驚きなのは、

 

 アメリカ合衆国は同盟国である日本とともに感染症対策は国家安全保障上の戦争であるとの意識を共有する努力を重ねていた。そのため、日本政府とりわけ国防当局や保健衛生当局は感染症に対するしっかりとした危機管理態勢や被害管理態勢を構築しているものと考えていたはずだ。  

 

 ところが、中国武漢での新型コロナウイルスの感染が公表されて以降の日本政府の新型コロナウイルス対処策は、日本関係当局の無策ぶりを国際社会に曝け出すことになった。

 

 とりわけ、初期段階では新型コロナウイルスには深い関心を示していなかったアメリカにとって、横浜港に接岸したダイヤモンド・ プリンセス号に対する検疫停留は、多数のアメリカ人乗客が含まれていたために、この時期における最大の関心事となった。

 

  日本政府当局は、ダイヤモン ド・プリンセス号に対する検疫停留措置において、感染症対策の国際常識とされている諸施策を無視して、十五世紀の帆船に対する原初的検疫停留と同じく全乗客と乗務員を船内に長期間閉じ込めておくという検疫史上特筆されるであろう大失策を犯してしまった。

 

 ということです。この前段で、日米両国はドイツなど駐留米軍のいる国々と机上演習を行っていたということなのですが、それがまったく活かされなかったのが、ダイヤモンドプリンセスの乗客、乗員に対する対応だったということです。

 

 アメリカ国防当局は、CBRNE対処能力(化学・生物・放射性物質・核・高威力爆発物による攻撃や事故に対する危機管理能力と被害管理能力を意味し、生物兵器に関連して感染症対策も含まれている。)に関して日本の能力に不安を感じていたようなのです。

 

 ダイヤモンドプリンセス号では、その懸念が的中したという感じで、何度か行った訓練はなんだったのかということのようです。

 

 これも正確にお知りになりたい方は、正論5月号をお読みいただけばよろしいかと思います。

 

 でも、まあ結果論としてどうなんでしょうかね?結局アメリカって世界一の感染国みたいになっちゃっていますよね。ちゅうことは、机上の演習は、空論だったということになっちゃう?

 

 せっかく、いろいろ考えて訓練したのになあ~って思っちゃいました。が、このCOVID-19は何と言っても未知のウイルスなんですから、誰も責められないんですよね。って思います。