いよいよ緊急事態宣言ですね。

 

 改めまして、今回のこのCOVID-19で罹患され、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、療養中のみなさま、自宅で隔離療養中、経過観察の方々にはお見舞いを申し上げます。

 

 ここ数ヶ月間、朝のテレビはこの問題ばかり。うんざりです。

 

 その理由がなんとなくわかりました。この間書きました、Twitterのつぶやきの中にヒントが(笑)。

 

 宇佐美典也氏が次のように書き込んでいます。

 

 ワイドショーベースで情報取ってる人とやりとりするとマジで話が噛み合わん。何が問題ってワイドショーは個人の意思決定に貢献する情報をほとんど流さずにひたすら不安を煽ってるだけだから話が前に進まなくなる。 

 普段なら「まーいろんな意見あるからな」ですむけど、今はありゃ有害だわ。

 

 ボジでもネガでもとにかく意思決定しなきゃいけない局面が各地で増えてきてるのに、ワイドショー見てると「何をするのも不安」という気にさせられるんだろう。不安で決定できなくなる反面政府批判の声だけ鋭くなる。

 「批判もいいけど、大事なのは今必要な決断をして自分の生活を守ることだろう」と。

 

 私も見なきゃいいんですが、ついついTVのスイッチを入れますとね。(笑)。

 

 さて、そういうテレビが嫌で、以前書いたように、インターネットに触れることの方が増えていますが、どうも在京地上波のテレビだけが、少々おかしな視聴者リードをしているのかなと感じています。

 

 というのは、ネットで識者の情報をうまく拾い集めれば、まさに自分は今どうすれば良いのかを「聞き取れ」ます。

 

 さらに新しい発見。ラジオです。radikoでインターネット経由で聞くのですが、視覚で見るものがないぶん「言葉」の軽さが少ないような気がします。これは気のせいだとは思いますが、そんな気がします。

 

 同時に、だいぶ古いのですが、Podcastでダウンロードして持ち出しもしやすいものがあります。今回、そのPodcastで持ち出した番組で、今回のコロナ

“騒動”でのおもしろい思考の「ヒント」がありました。

 

 緊急事態宣言までの間に、各都道府県の首長、市町村の首長や国会議員、地方議員の知識、過去からの知識の蓄積、問題解決能力、胆力、政治的センス、政治的判断力などが如実に表れていて、そういうことが見えてしまうことなどもわからずに、「恥ずかしい」言動の「政治」の世界の人々が見えてきています。

 

 そう思っていた時に、Podcastで持ち出したラジオ番組を聴いていて、ここ数日、与野党、世間ともに「緊急事態宣言」が早い、遅いや、国の財政的支援がどうなるか?10万払え、30万払え、みんなに払えなどと、まあ喧しいというか、なんとも「日本古来の美徳」というか日本人ってこんなになっちゃった?の?となんとなく寂しい感じと、この金目の話を猫も杓子もするのがなんとも拝金主義的で嫌気がさしていました。

 

 いやいや、もちろん中小零細の事業者の方々や、フリーランスの方々や、夜のご商売や、風俗営業の方々も含め、今ちょっと話題になっている方々のことを言っておりません。

 

 日本経済の末端で、下支えをしているのが、そういう方々であり、我々の日々の煩悩だらけ(私だけ(笑))の生活を支えてくれているのが、中小零細の事業者のみなさまであり、世の中のありとあらゆる事業者の方々のおかげで、最低限の文化的生活を営むことができております。

 

 そんな中、今政治の本当の力を求められていると思います。しかし、その言動において、言葉は冷静だけど、完全に知識のなさや、経験のなさから「パニクってるじゃん。」という政治家を数多く見かけます。

 

 日々の活動の中で、真剣に真摯に物事に取り組んでいれば政治家が今何をすべきかがわかるでしょうし、その決断ができると強く感じているここ数日です。

 

 随分、長くなりましたが、そのPodcastで聴いたことに戻らせていただきます。

 

 ニッポン放送の飯田浩司のOK!Cozy up!という番組で佐々木俊尚氏が非常に冷静なコメントをしていたので、ご紹介したいのです。

 

 今まで経験したことのないような事案が起こっていて、医療の現場からは当然のごとく緊急事態宣言をすべしというのはよくわかる話。一方、一国の内閣総理大臣としては、経済面のこと、国民生活のことも考え合わせなければならない。そこを思慮深く判断をしていることで、現在の総理の姿勢を支持評価する。というようなことをおっしゃっていました。

 

 また、他の番組だったかこの番組だったか忘れましたが、そもそも大阪府が週末の外出自粛要請をした時に、多分という言い方がつくのですが、同時に当然、東京都にも同様の説明を厚生労働省が行っているにも関わらず、首長の決断は大阪府は外出自粛要請、東京都は放置。これが1週間のズレに結びつき、今の結果になっている。という話がありまして、政治家の決断は、こういう時にこそ、その実力が出るということでした。

 

 そして、佐々木氏が例としてあげたのが、マイケル・サンデル教授の白熱教室で有名になった「トロッコ問題」でした。(私は知りませんでしたが(笑))

 

 総理の決断って、ある意味一種のトロッコ問題ですよ。ということでした。

 

 そして、そのトロッコ問題を念頭にどういうプロセスでどういう議論の結果かという政治判断の可視化をすることが肝要で、報道も、結果だけみてわ~わ~批判だけしているだけではなく、なんでこの結論に至ったのかを明らかにすべき。という趣旨のことをおっしゃっていました。

 

 全部を表現しきれませんが、政治家のTwitterでのつぶやきや、FaceBookの書き込みなども、一見正論のような書き込みや情報も、政治家の知識に基づくものであるかどうかがわかるように、まさに「その事案」についてどういうプロセスで政治家たちがどういう議論の末に「結論」に至ったかをきちんと説明をするのが「政治」の役割ではないでしょうか?と思うのです。

 

 宇佐美氏の言う「ワイドショー」での情報取りをしている方々の情報を正確なものに、あるいはより正確でわかりやすい説明をするべきだと思います。

 

 以前、「アカウンタビリティ」という言葉が政治の世界でもてはやされました。説明責任ということですが、説明をしない政治家が増えましたね。私はこのアカウンタビリティ世代まっただ中で政治家として育ちました。

 

 ですから、きちんと何事も役所が行うことを、住民に説明のできる情報を収集してから解説付きで情報を出すということをしてきたつもりです。

 

 よく話が長いとか言われますが、わかりやすく説明をさせていただくには、どうしても長くなってしまうのです。というか、このブログも長くなっていますから、そろそろ一旦終わりにしますが、長い間の議員生活の中で、人というのはいかに自分に都合よく解釈するかということを痛いほど知らされてきましたので、どうしても長くなりますし、様々な角度から説明をさせていただきますし、「言葉」「単語」の一つ一つを大事にして、言葉選びを間違わないようにしてきました。

 

 しかし、今の政治家は、Twitterで「炎上」するようなことは日常茶飯。ある国会議員などは、政府の役職にありながらも「炎上」しちゃうような軽さがあって辟易しています。

 

 本当に長くなりましたので、また。