カルロスゴーンの逃亡劇、イラン(中東)情勢、習近平国家主席国賓問題等々で、なんだかぼ~っと、最近の世界のあるいは国内の社会情勢を拝見していますと、それぞれが勝手なことを言っていて、そりゃ収拾つかんだろって感じることばかりです。

 

 順不同ですが、そう思い始めたのは習近平国家主席を国賓としてお迎えするか否か?反対という陣営がいます。私も現状ではあまり好ましくないのではと思いつつも、それって手前勝手な理屈でもあるよな。と思う部分もあります。

 

 いわゆる保守陣営の皆さんの言い分を聞いているともっともだと思いますが、さてさて、そうなのか?というのは、私が中国に駐在した経験から申し上げると、彼らのマインドと日本人のマインドはおおよそ別のものであって、水と油ほど隔たりがあります。

 

 先般も中国人の友人と話していて、言っていることはわかりますし、気持ちも理解しますが、じゃあそれを私に受け入れろと言われてもねえ~って感じでした。

 

 尖閣諸島近辺の海域に中国の公船がやたらに出入りしていることは、許すべきことではありませんが、彼らの理屈があるのでしょう。

 

 「彼らの理屈があるのでしょう。」と容認するべしということではありません。彼らが戦後、中華人民共和国が成立して文化大革命なども含め様々な事件、事案を経て現在の中国がありますが、その間一貫して教育は変わっていないことと、教育を受けられない人民が数多く存在することも含め、彼らの「道徳」や「常識」や生きて行くための「知恵」や「振る舞い方」は、日本人の「道徳」や「常識」とはまったくもってかけ離れたものであることは間違いありません。

 

 カルロスゴーンの逃亡劇も同じだと思います。

 

 私は彼が西側先進国のスパイ映画のようにレバノンに逃れたことは、彼の「お育ち」にあると感じました。

 

 そして、メディアで語られる識者の意見も分かれていますが、私は多くの日本人の意識の根底に多かれ少なかれある「武士道の精神」が、彼の行動を「潔し」としない見解、発言につながっているのかなと思いました。

 

 どんなにお金持ちであろうと、どんなに成功しても「お育ち」が違うと、行動も違うだろうよ。というのが私の感想です。

 

 サセックス公爵夫人、ヘンリー王子ご夫妻と書いて良いのでしょうかね?このご夫妻の件も、王室、皇室をいただく国に育った国民のそれらに対する意識とそうではない国に育った国民とでは、まったく(180度と言うか360度とでも言うのかわかりませんが、)理解できない意識づけがなされているのではないかと思うのです。

 

 自由の国(笑)アメリカに生まれ育った方が、英国王室を理解しろって言ったって無理に決まってるでしょう。

 

 話を戻しますが、中東情勢のニュースを見ていて、識者のコメントでアメリカから見るとイランのソレイマニ司令官は「テロリスト」で、イランから見ると「英雄」と報道されています。とのことでした。これがそれぞれの双方からの味方でまったく逆ですよね。ということでもありました。

 

 まさにこれだと思うのです。

 

 もちろん、この英雄説を否定する記事や報道もたくさん出ていて、真相はよくわかりませんが、西側諸国の「常識」に照らし合わせるとテロリストなんでしょうね。

 

 そして、イスラム教シーア派には英雄なんでしょう。

 

 結局は、このことに限らず国際間のありとあらゆる問題は、その国の立場でその国の威信をかけてということになるのでしょう。

 

 そして、ここ最近よく聞かれるのが、「建前と本音」の使い分けについてを見かけます。外交においては、それがかなりの複雑さを呈しているというのです。確かにそうだろうなと当たり前のこととして受け止めていますが、メディアでは、「単純明快」なストーリーをなんとなく呑気に語り合っている日本のメディアという気がしないでもありません。

 

 また、「陰謀論」なることばもよく聞きます。スパイ小説のような話をまことしやかにという感じですが...(笑)。

 

 でも、本当に外交とは狐と狸の化かし合いの複雑化したものだと思います。

 

 習近平国家主席の国賓としての訪問を望むのは、ものすごく膨大な深慮遠謀な策であり、しかも双方が囲碁や将棋のようにずっと先をそれぞれの立場で読んで、それを了とする結論ではないかと思うのです。安倍外交を拝見していると私ごときがコメントするのは憚られますが、安心していられる気がします。

 

 いま、自衛隊の中東海域への派遣をめぐりデモなどをしている方々がいらっしゃいますが、さてさてあなた方は、石油関連製品を使わない生活を望んでいるのですか?と問いたくなります。

 

 だれが、日本への原油の輸送を守ってくれるのですか?と。

 

 あまりにも狭隘でとうか狭小、偏屈、偏狭どの言葉が適切かわかりませんけど、驚くほど信じがたい行動だと思います。

 

 私たちの生活を守ってくれる自衛隊への感謝の気持ちもなければ、「人の命」を言えばなんでも許されると思っているところがなんともなあ~。という感じです。

 

 これ以上書き進めると、再び汚い言葉で書き始めてしまいますのでこの辺にしておきます。