このシリーズを書き始め、これだけだったかな?となんとなく思い出して来て、実際の製本したものを引っ張り出して来て、再度チェックしたらブログでは途中で終わっていたようです。

 

 平成13年4月14日発行でみなさまにお配りしたものを、ここに再度掲載させていただきます。

 

 縦書きのものを、OCRでデジタル化し横書きにしました変換違いがあったらご指摘くださいませ。

 

 前回の続きです。

 

子育て支援都市船橋を目指して

 

 駅から離れたところへは、戸建て公営住宅。市内通勤者に住んでいただく。子育て後期。子どもの部屋がいくつも必要。或いは三世代四世代同居促進のための住宅施策としてどうでしょうか?やっぱりおじいちゃんおばあちゃんは必要ですよ。子育てには。

 

 さて、通勤を考えたとき船橋市は鉄道駅が非常に多くあります。これは大変便利な証拠ですが、そうでない部分もあります。最近、津田沼駅、西船橋駅から羽田空港行きバスがあるのをご存じですか?しかも、津田沼線ができて利用してびっくり。時間が大幅短縮です。以前は出発時刻の二時間半前位に家を出なければなりませんでした。それが、約一時間は短縮できます。しかも、乗り換えなし。家から京成バス、津田沼から総武線快速、新橋から山手総、浜松町からモノレールでした。品川で京急という方法もありますが、いずれにしろ、乗り換えが大変でした。それが、津田沼から羽田空港直行ですから便利です。但し、お気づきの方も多いはず。渋滞に巻き込まれたら大変です。時間に余裕がないと、イライラします。じゃあ、渋滞に巻き込まれない方法は無いのでしょうか?ありますよ~。香港、ニューヨークどちらも水上交通機間が利用されていますね。千葉県が遅れています。東京都ではずいぶんあるんですね。子どもと有明に行ったとき、船の科学館のところに船の乗り場がありました。路縮図を見ると、かなり細かく路線があるのです。確かに本数が少ないのですが、神奈川県、東京都、千葉県が一体になれば、一気に水上バスの路線が拡大し、利用しやすくなるのではないでしょうか?・しかし、忘れていました役人の壁です。許認可が大変でしょうね!?

 

 このあいだ羽田空港の国際チャーター使のことがニュースで話題になっていました。ばかげた話で、以前からおかしいと思いつつ見たのですが、便数に制限を加えるのです。国際チャーターの定義がそうだから仕方が無いのかもしれませんが、定義を変えればよいはずなのですが。どういうことかと申しますと、週一便しか飛ばしちゃだめ、ということです。近距離チャーターなのにです。だいたい二泊三日、三泊四日のツアーパターンですから、お客さんを乗せて行った飛行機にその前のお客さんを乗せて帰ってきて次のお客さんを乗せていってその前のお客さんを乗せて帰ってくると行きも帰りもお客さんが乗っていて商売になるのに。この制限があると、乗せていったお客さんを乗せて帰るために飛行機も乗員もお客さんと同じ滞在をするか、空のまま飛行機を飛ばしてまたお客さんを迎えに行くことになります。このような、商売を全く無視した、書類の上でしか物事を考えられないお役人様の典型的思考パターンにはまってしまったら、水上バスの発想なんてどこかへ行ってしまいますね。でも、香港のスターフェリーなんて本当に使い勝手の良い交通機関です。

 

 さて、ずいぶん話があちこちに飛び、とりとめもなくなってきました。

 千葉都民。ある意味では嫌な言葉です。でも現実です。

 

 経済状況がずいぶん厳しく、いっこうに良くなりません。また、飛躍的な経済成長は今後は望めそうにありません。しかし、船橋市の今後の発展は考えていかなければなりません。

 どの様な産業を育成していくか?大きなテーマです。

 卸業、物流、中小製造業関連です。

 

 まず、これはまだ勉強中ですから切れ味がさえませんが(他は切れ味がさえているという意味ではありません) 一緒にお考え下さい。

 

 東に日本の空の表玄関新東京国際空港を約一時間の距離に、西に日本の首都東京を約三十分の距離におく船橋市は、日本の海の玄関、千葉港、東京港、横浜港がそれぞれに近く、国内国際を問わず、物流拠点の最たるものになり得るポテンシャルを持っています。さらには、原木に国際シティエアカーゴのターミナル。隣には幕張メッセとくればその地の利を生かすべき施策が必要であるのにも関わらず、今までの政治の中で語られたことがなかった部分です。

 

 私が言いたいのは、国際常設物流展示場(米国ではマーチャンダイズマートと言うらしい)とでも言いましょうか。世界最大の卸の拠点を作ることです。

 

 幕張メッセでは、様々な国際的な展示会がスポットで行われます。あくまでもスポットです。それらを一同に集めて、常設で行おうというのです。但し、展示場としてではなく、商談、仕入れもできるシステムを構築していこうということです。日本国内には優秀な中小企業がたくさんあります。すばらしい製品を作っているところがたくさんあります。しかし、そういうところに限って、販売をするノウハウを持っていません。商社。確かに商社を頼ればよいのですが、いろいろと厳しい現実があります。そこで、自前で販売するのは無理だがそれに近い形態で販路を拡大したいというところは多いはずです。そんな企業の後押しをするシステムです。しかも、国内外を問わずです。海外にも同じような企業は多いはずですから。

 

 IT時代に逆行する?そうですか?だからこそなんです。だからこそ、船橋に行けば、あらゆる製品の新製品が手にとって見ることができるから、更には、商談もできるからなんです。情報通信技術が発達しても、それらを使っても、解決できない部分を解決するところでもあるのです。

 

 たとえば、日本全国酒蔵があります。その一割でもここで酒の展示をしてくれればお客の応対は、管理会社でやればよいわけです。そして、フランスから一流のソムリエがきて、ジャパニーズサケを飲み比べて仕入れをしてくれればよいのです。

 

 あるいは、東南アジア諸国の、工業製品を展示しておいて日本のメーカーの技術者が月一回見に来て商談なんてこともできる。あるいは、国内外のファッションメーカーが出展していて日本のバイヤーが商談する。ヨーロッパのバイヤーが商談に来る。

 

 浅草合羽橋商店街へ行くと、調理器具は何でも揃う。最新の製品もある、のと同じように、フナバシに行けばOKと日本人にも外人にも言わせるような物流拠点を作ればよいのです。 どこに?

 

 私は、船橋競馬場のところがよいなあと思っています。国道十四号、三五七号に扶まれて、京葉道路、東関東自動車道に挟まれて、京成線、JR線に挟まれて交通至便な場所の最たるところです。

 

 船橋市中央卸売市場もここに移転したらいかがでしょう?今、非常に厳しい状況にあります。売り上げが落ち込むばかり。築地と千葉に挟まれて厳しい商売となっているのは事実。更には、消費の低迷により売り上げ減。周辺道路状況が悪いため、仕入れのお客さんは交通の便の良い千葉、築地へ。失礼ながら、仲卸の努力不足の面も。こののままじり貧でいくのなら、生き残るための努力をしなければなりません。行政も一体になっていくべきです。歴史的に出店者のバランスが悪いのは明白。個人商店からきちんとした会社組織への転換は免れません。早い時期にリストラや合併等の手を打つべきです。そして、それらの後押しを、行政がきっちりやる事が肝要です。体力をつけた仲卸軍団にかなうものはありません。移転して、前述したように中央卸売市場よりもより規模の大きな食品関連ならすべて揃う。というものができれば築地さえも怖くありません。築地は別格なんて言う方もいますが、払の構想でいけば築地に勝てるのです。場外も充実させてみてはいかがでしょうか?一般市民が買い物ができる場外市場。安い、新鮮。買った魚をその場で調理して食べられるシステムはあちこちにありますが、関東地区では余り見かけません。日本には屋台の文化ってあるような気がします。全国各地にあります。買った魚や新鮮な果物のジユースを屋台でってどうでしょう?お酒も場外で売っている全国のものが。或いは世界中の変わったお酒が。屋台も日本のものだけでなく中国の屋台、アメリカのホットドッグスタンドでも良いのでは。

 

 幕張メッセに来た人が、東京ディズニーランドに来た人がもう一泊していく街、ゴルフに房総へいった人が、観光で房総にいった人が、メシは船橋にしようぜってなるような街っていいんじゃないのかなって思います。

 さて、市では海っぺりの街づくりなんて言葉の遊びをしておりますが、どうして、言葉遊びが好きな市役所になっちゃったんでしょうか?

 

 六年間良い先輩方に恵まれ、積極的に勉強会や講演会に行かせていただいたり、全国の若手市議と交流したり、更には私立幼稚園PTA活動を通じて全国の幼稚園経営者の先生方(経営者の中にはお寺のご住職も多く良いお説款を聞かせていただける。)、多くの文教族の国会議員の先生方とお話しする機会に恵まれ充実した時間を過ごして参りました。その結果、リーダーシップという言葉に関心をも持ちました。

 

 内閣総理大臣、自民党幹事長、各大臣、副大臣、文字通りトップの方々を近くで拝見し、接してみて、皆さんすべてがすばらしいお人柄でした。マスコミで伝えられることとは大違い。そして、すべての方々が、きちんと上から明確な指示を出すことによって物事が進んでいっているのです。

 

 船橋市においてはトップダウン、ボトムアップ論があちこちで聞かれますが、ボトムアップとは下の方で言葉遊びをして上に上げればよいと言うことではありません。それが、なぜか勘違いをしている人が多く、言いたいことをいっていいんだと思っているようです。あまりにもトップと部下とのギャップがありすぎて、更にはトップの意志とは裏腹な中間による間違った判断によるトップヘの情報遮断。いつもいつもトップの苦労を感じているのは私だけではないはずです。市民の意見をきく海っぺりの会は、六十数名という大所帯。そこから出た意見をとりまとめたならともかく、出た意見をまとめた(羅列した)だけの提言集というのができてきました。そして、市職員による委員会みたいのでまた話し合われる。ここでたぶん、市民の提言は消えて無くなっていってしまうと思われます。だから私はあえて言葉遊びと言わせていただくし、独自の意見をこの場で述べさせていただくわけです。提言集は残念ながら完全に目を通していません。ひょっとすると同じ考えの方がいたかもしれませんが、私は私の考えを述べちゃおうと思いましたので、あえて読まずに書かせていただいています。

 

 あえて、このようなことを書かせていただいたのは、我が恩師、丹滓章浩先生(ららぽ~と元社長、船橋商工会議所元会頭)がいつもおっしゃっていた街づくりの考えがベースにあり、そのふなばしフィッシャーマンズワーフ構想を一部入れさせていただいています。そして、船橋の中には残念ながら、丹澤先生をうまく利用しようとして、この考え方を言ってまわる方が結構いらっしゃいます。丹澤先生の街づくりの思想は奥深いもので、それらを酒飲み話で簡単に理解したと思っていただいて、偉そうに言ってもらっては困りものです。

 

 さて、次に中小製造業の育成ですが、前述の千葉都民を少しでも減らして、真の船橋市民になっていただきたいからです。

 

 どの様なことかというと、市営住宅のような発想で、市営軽工業団地を造るのです。これは、船橋市の北部地域かなと思っていますが、一フロアー社位のイメージの工場ビルを建築して、入居者を募るのです。大きなエレベーターがあって、輸送用自動車の出入りがしやすいスペースをとって、もちろん最新技術を使いやすい、水光熱源の供給体制をとります。出退勤管理や食堂は、ビル全体でやるとか、ビル全体でやった方が良い部分は管理会社が行い、中小企業がやりにくい部分は、すべてビル管理側で行うようにします。何棟か建てて、同業種をなるべくまとめるとか、工程ごとに会社が別で、フロアが違うだけとか、効率的に製品製造が可能なようにしていきます。通勤は、共同運行の通勤バスか、自転車を主としてもらいます。市内の主婦層などの労働力を使う事を条件とし、開業資金等の融資も行い、起業をしやすくします。知恵と経験があれば、船橋で起業できると言う形にしたいと思います。同様の発想で、SOHO向けのビルも併設または入居可とし、製造業のみならず、情報通信技術を生かした起業も可能にし、若年起業家の育成を目的とします。同時に大企業のサテライトオフィス需要にも対応するようにします。条件はとにかく船橋市に住むことです。若手起業家には前述の公営住宅優先入居権を与えるとか。公営住宅でもサテライトオフィス利用企業には、法人貸しをするとかの方法をとると、千葉都民が滅って、完全船橋市民が増えてきます。そうすれば、税収も増えて、街が活性化して、生きてきます。