「船橋のことを総合的に考える」を書いていて思い出しました。平成13年に父の叙勲の記念に書いた冊子に、私も船橋の将来について書かせていただいたのですが、その内容を少々手直しして、リメイク版としてブログを始めようと思っていました。それから、もう2年近くが経過してしまいました。再々リメイク版みたいなものですが、根幹は平成13年から変わっておりません。ので、私のWebSiteにアップしてあったものをお読みいただいている方もいらっしゃるかもしれませんが、またお読みいただければ幸いです。

 

 で、平成13年に発表したものを、平成21年に修正加筆し、さらに今回修正加筆してみます。青文字が平成13年、21年部分です。

 

 ◆ 子育て支援都市宣言を行い、若さあふれる都市へ

 

 前述したのは、街づくりの観点から限られたところで、限られた施策を述べました。ここでは、市内全体での子育て支援について考えていきたいと思います。

 

 まず、船橋市の子育て支援体制はどうか?

 どうしょうもねえよって感じです。中央省庁から言われたことをとりあえずやりました、というところでしょうか。不満だらけです。福祉福祉って言って、児童福祉をないがしろにしてちゃ高齢化社会を支えられないことは明白なのに...です。

 

 だから、最初に住むところの話だけは書きました。本来ならば、市内全域に子育てのための公営住宅を建設することを提案したいくらいです。が、それはさておいて、今、船橋市は子育てがしやすいのでしょうか、しにくいのでしょうか? しにくいと思います。

 

 まず、東京のベッドタウンという部分から住居費がかかります。物価も決して安くありません。そこで、仕方なく共働き。共働きには子どもを面倒見てもらわなければなりません。保育園はゼロ歳児からあずかってくれます。良いことですか? 私は私立幼稚園PTAの役員をするようになってから多くのお医者様、大学の先生等のお話を伺いました。結果、100パーセント間違いないことは、せめて5歳までは、家庭での子育てを中心にするべきであること。そして母親が中心であることがもっとも肝要であること、です。

 

 女性の社会進出、それはそれで結構なことです。大いに働いてほしいものです。しかし、十分な子育てをしないなら、子どもを生むことはいかがなものかと思います。だって、1歳や2歳の子どもはいつもママといたいはずです。それが、なぜか、起きている時間は、同じ年頃の子と保育士といる時間が一番長いっていうのはいかがなものかと思います。

 

 まあ、その議論はさておいて、子育て環境をよくしないと、若年世代が住むことのない、高齢化率の高い街になってしまいます。

2001.04.14

 

 (笑)。当時子育て支援をいう議員は保守系では皆無でした。当時というのは日付が書いてあるように、印刷後贈呈がこの日付ですから、書いたのは平成12年だったと思います。

 

 前述したように子育て支援という言葉がやっと一般的になって来た感じの頃ではなかったでしょうか。

 

 そして、まだ社会が就労女性のこと。女性の社会進出のことなどよりも男女共同参画社会を言い始めたころではなかったでしょうかね。記憶が定かではありませんが...。

 

 今は、社会全体が大きく意識改革が進み、さらには「少子高齢化」が顕在化し、もはや「高齢化社会」を語る未整備部分は少なく、むしろ子育て支援、女性の活躍・就労支援にシフトしてきた感じです。

 

 むしろガラッと変わった感じですね。

 

 興味深いツイートがありました。舛添要一氏の8月25日のものです。「自分の運転で羽田空港国際線ターミナル着。狭くて不便でみすぼらしい。国内線TLは随分改善されたが、問題が多々ある。成田もそうだ。空港は国の顔なのに恥ずかしい。将来を見越して過大なくらいに作るべきなのに、無駄だと批判する者がいる。たこ足建設はかえって無駄。グランドデザインを欠く日本人。」とありました。

 

 私は、この「空港は国の顔なのに恥ずかしい。将来を見越して過大なくらいに作るべきなのに、無駄だと批判する者がいる。たこ足建設はかえって無駄。グランドデザインを欠く日本人。」の「空港は国の顔」を「公共施設」に置き換えた続く文は同意見になるのです。

 

 私がこの「船橋のことを総合的に考える」の基になったのが下記の画像の通りの、エッセイみたいなものです。

 

 

 その考え方の最も根本が、「グランドデザイン」という単語で同じように表現をしていました。

 

 新・船橋のことを総合的に考える(3)

 (上記をクリックして下さい。)

 

 に、この文全体の序文的に書かせていただきました。

 

 下記の通りです。

 

 いま、この船橋はどうでしょうか? 残念ながら、決して良い街づくりができているとは思えません。現時点での反省点は、街づくりのグランドデザインがない。行政が本気で街づくりに取り組んでいない、と書くと語弊がありますが、長期のスパンで都市計画、街づくりを真剣に考えているとは言えないのではと思います。これは、役人の限界なのか、それともトップにやる気がないのかということでしょう。船橋という街が生きるも死ぬもここから始まるのですから。

 

 (笑)。これ、平成12年の原稿、13年4月発行でした。

 

 今回は、ここまで書いて、もう一度全体的に書き上げてみようと思い始めましたので、「新新・船橋のことを総合的に考える」を1から書いてみたいと思います。