「船橋のことを総合的に考える」を書いていて思い出しました。平成13年に父の叙勲の記念に書いた冊子に、私も船橋の将来について書かせていただいたのですが、その内容を少々手直しして、リメイク版としてブログを始めようと思っていました。それから、もう2年近くが経過してしまいました。再々リメイク版みたいなものですが、根幹は平成13年から変わっておりません。ので、私のWebSiteにアップしてあったものをお読みいただいている方もいらっしゃるかもしれませんが、またお読みいただければ幸いです。

 

 で、平成13年に発表したものを、平成21年に修正加筆し、さらに今回修正加筆してみます。青文字が平成13年、21年部分です。

 

 さて、ずいぶん話があちこちに飛び、とりとめもなくなってきました。

 

 ◆ 世界最大の卸の拠点

 

 千葉都民。ある意味では嫌な言葉です。でも現実です。

 経済状況がずいぶん厳しく、いっこうに良くなりません。また、飛躍的な経済成長は今後は望めそうにありません。しかし、船橋市の今後の発展は考えていかなければなりません。

 

 どのような産業を育成していくか? 大きなテーマです。

 卸業、物流、中小製造業関連です。

 まず、これはまだ勉強中ですから切れ味がさえませんが(他は切れ味がさえているという意味ではありません)一緒にお考えください。

 

 東に日本の空の表玄関新東京国際空港を約1時間の距離に、西に日本の首都東京を約30分の距離におく船橋市は、日本の海の玄関、千葉港、東京港、横浜港がそれぞれに近く、国内国際を問わず、物流拠点の最たるものになり得るポテンシャルを持っています。さらには、原木に国際シティエアカーゴのターミナル、隣には幕張メッセとくれば、その地の利を生かすべき施策が必要であるのにも関わらず、今までの政治の中で語られたことがなかった部分です。

 

 私が言いたいのは、国際常設物流展示場(米国ではマーチャンダイズマートと言うらしい)とでも言いましょうか。世界最大の卸の拠点をつくることです。幕張メッセでは、さまざまな国際的な展示会がスポットで行われます。あくまでもスポットです。それらを一堂に集めて、常設で行おうというのです。ただし、展示場としてではなく、商談、仕入れもできるシステムを構築していこうということです。

 

 日本国内には優秀な中小企業がたくさんあります。すばらしい製品をつくっているところがたくさんあります。しかし、そういうところに限って、販売をするノウハウを持っていません。商社。確かに商社を頼ればよいのですが、いろいろと厳しい現実があります。そこで、自前で販売するのは無理だがそれに近い形態で販路を拡大したいというところは多いはずです。そんな企業の後押しをするシステムです。しかも、国内外を問わずです。海外にも同じような企業は多いはずですから。

 

 IT時代に逆行する? そうですか? だからこそなんです。船橋に行けば、あらゆる製品の新製品が手にとって見ることができるから、さらには、商談もできるからなんです。情報通信技術が発達しても、それらを使っても、解決できない部分を解決するところでもあるのです。

 

 たとえば、日本全国酒蔵があります。その1割でもここで酒の展示をしてくれれば、お客の応対は管理会社でやればよいわけです。そして、フランスから一流のソムリエがきて、ジャパニーズサケを飲み比べて仕入れをしてくれればよいのです。

 

 あるいは、東南アジア諸国の工業製品を展示しておいて、日本のメーカーの技術者が月一回見に来て商談なんてこともできる。あるいは、国内外のファッションメーカーが出展していて、日本のバイヤーが商談する。ヨーロッパのバイヤーが商談に来る。

 

 浅草合羽橋商店街へ行くと、調理器具は何でも揃う。最新の製品もあるのと同じように、「フナバシに行けばOK!」と日本人にも外人にも言わせるような物流拠点をつくればよいのです。

 

 どこに?

 私は、船橋競馬場のところがよいなあと思っています。国道14号、357号に挟まれて、京葉道路、東関東自動車道に挟まれて、京成線、JR線に挟まれて交通至便な場所の最たるところです。

 

 船橋市中央卸売市場もここに移転したらいかがでしょう? 今、非常に厳しい状況にあります。売り上げが落ち込むばかり。築地と千葉に挟まれて厳しい商売となっているのは事実。さらには、消費の低迷により売り上げ減。周辺道路状況が悪いため、仕入れのお客さんは交通の便の良い千葉、築地へ。失礼ながら、仲卸の努力不足の面も。

 

 こののままじり貧でいくのなら、生き残るための努力をしなければなりません。行政も一体になっていくべきです。歴史的に出店者のバランスが悪いのは明白。個人商店からきちんとした会社組織への転換は免れません。早い時期にリストラや合併等の手を打つべきです。そして、それらの後押しを行政がきっちりやることが肝要です。体力をつけた仲卸軍団にかなうものはありません。移転して、前述したように、中央卸売市場よりもより規模の大きな、食品関連ならすべて揃うというものができれば、築地さえも怖くありません。「築地は別格」なんて言う方もいますが、私の構想でいけば築地に勝てるのです。

 

 場外も充実させてみてはいかがでしょうか? 一般市民が買い物ができる場外市場。

 

 安い、新鮮。買った魚をその場で調理して食べられるシステムはあちこちにありますが、関東地区では余り見かけません。日本には屋台の文化ってあるような気がします。全国各地にあります。買った魚や新鮮な果物のジュースを屋台でってどうでしょう? お酒も場外で売っている全国のものが、あるいは世界中の変わったお酒が、屋台も日本のものだけでなく中国の屋台、アメリカのホットドッグスタンドでもいいのでは。

 

 幕張メッセに来た人が、東京ディズニーランドに来た人が、もう一泊していく街、ゴルフに房総へ行った人が、観光で房総に行った人が、「メシは船橋にしようぜ」ってなるような街っていいんじゃないのかなって思います。

 

 続く・・・

 

 さて、この部分は、大幅に趣旨変更ですね。当時と変わっていることがたくさん。マーチャンダイズマートの話を当時の師匠から聞き、刺激を受けていた時です。その師匠がめちゃくちゃやれやれと言ってたものです。

 

 今となってはどうなんでしょうか?大阪にありますが、私がここで熱病にうなされるように言っていたのは、米国イリノイ州シカゴのマーチャンダイズマートです。すごいらしいんですよね。当時は。現在の情報をお持ちの方はお知らせください。

 

 で、当時は船橋競馬場が振るわなくて、もういいんじゃないか説がありました。なので競馬場を廃止したらその跡地にと思っていましたが、今、ナイターで順調のようです。

 

 でさらに、ついでに市場も移転しちゃえ的なことを書いていますが、当時は、中央卸売市場で、あの土地自体の有効活用を言う方が多かったからなのです。今ももちろん多いのですが、前回も書きました、地方卸売市場に転換させ、将来計画も作らせ、管理棟を建て替えと言う作業を十分なる将来計画に基づいたわけでもなく進めてしまって、他の事業計画ができないようにしてしまった罪は重いと思います。

 

 従って、前回も書きましたが、あそこに市場の機能は残し、上に高くそびえ立つ複合施設をつくるというのが私の考えです。ですので、ここに書いた市場のことは全面撤回ですね。それからマーチャンダイズマートもインターネットが普及し、日本独特の卸売、中卸売(問屋制度)、小売という流通が大きく、大きく変化をしてきた現在、この部分はどちらかというと全面撤回って感じですかね。