「船橋のことを総合的に考える」を書いていて思い出しました。平成13年に父の叙勲の記念に書いた冊子に、私も船橋の将来について書かせていただいたのですが、その内容を少々手直しして、リメイク版としてブログを始めようと思っていました。それから、もう2年近くが経過してしまいました。再々リメイク版みたいなものですが、根幹は平成13年から変わっておりません。ので、私のWebSiteにアップしてあったものをお読みいただいている方もいらっしゃるかもしれませんが、またお読みいただければ幸いです。

 

 で、平成13年に発表したものを、平成21年に修正加筆し、さらに今回修正加筆してみます。青文字が平成13年、21年部分です。

 

 ◆ 子育て支援都市 船橋

 

 まず、このタイトル変ですな。「子育て支援充実都市」とか「子育て支援満足都市」とかじゃないと。(笑)。若かったことをお許しください。というか、たぶん「子育て支援」なる言葉がで始めた頃じゃなかったでしょうかね。

 

 さて、私はつくればよいと言うのではありません。街を活性化させるための誘導がなければならないと思います。駅を利用する必要のある人、すなわち東京などへの通勤をする人たち。30分の乗車時間は魅力です。住んでもらいましょう。条件を付けて。子どもがいること。子育てが終わったら、市内のどこかへ引っ越していただく。そのためには、家賃が安価でなければいけません。そうです。子育て世代が生活しやすい環境をつくることです。

 

 おいおいおいおい。いきなり「私はつくればよいと言うのではありません。」って何を言いたいんだかわかりません。昔からこういう書き方だったんですね。今も変わらない感じです。困ったものです。

 

 これは文脈からすると、「やみくもに街をつくれば良いというのではありません。」でしょうね。当時は都市計画が十分でないことに疑問を持っていた時期ですから。

 

 若い世代の家族が住まうことで街に活気が出ます。活力がある街になります。公営住宅として、子育て専用住宅をたくさん建設して供給すればよいのです。その子供たちが、船橋をふるさとと思い、一生住み続けたいと思える街にすればよいのです。超高層マンションって、若い人たちのあこがれみたいなところがあります。まして、海が見える。ステキですね。そんなところで子育て。近くには、親水公園、帰りにお買い物。

 

 当時は若年世代に住んでもらうためも施策を意識していました。なぜなら、先ほど書いたように「子育て支援」などという言葉出てきたばかりというほど、「福祉優先」が言われ、しかも当時の福祉は単純に「高齢者福祉」オンリーでした。なぜなら、さらに書いてありましたが、選挙目当てのみ。選挙に行って確実に投票してくださる方々向けの施策を、耳障りよく述べるのが当時のトレンドでした。

 

 あとは何が必要? お医者様。小児科のお医者様。市が施設を用意して無償で提供して経営はご自分でということで、小児科の先生に開業していただけばいかがでしょう? できれば、小児歯科の先生も含めて、複数人。そのかわり、24時間で必ず対応していただく。その対象の患者さんは、市内全域。

 

 これまた当時は、子供の医療に関して役所も無理解だった記憶があります。酷いもんでした。子育て世代が困っているんだと。

 

 駅から離れたところへは、戸建て公営住宅。市内通勤者に住んでいただく。子育て後期。子どもの部屋がいくつも必要。あるいは3世代、4世代同居促進のための住宅施策としてどうでしょうか? やっぱりおじいちゃんおばあちゃんは必要ですよ。子育てには。

 

 ◆ さまざまな交通手段

 

 さて、通勤を考えたとき船橋市は鉄道駅が非常に多くあります。これは大変便利な証拠ですが、そうでない部分もあります。最近、津田沼駅、西船橋駅から羽田空港行きバスがあるのをご存じですか? しかも、津田沼線ができて利用してびっくり。時間が大幅短縮です。

 

 以前は出発時刻の2時間半前位に家を出なければなりませんでした。それが、約1時間は短縮できます。しかも、乗り換えなし。以前は家から京成バス、津田沼から総武線快速、新橋から山手線、浜松町からモノレールでした。品川で京急という方法もありますが、いずれにしろ、乗り換えが大変でした。それが、津田沼から羽田空港直行ですから便利です。ただし、お気づきの方も多いはず。渋滞に巻き込まれたら大変です。時間に余裕がないと、イライラします。

 

 これって、まだ道路も十分でないとないときでしたね。今は、外環もつながり、道路交通網もだいぶ充実して、渋滞回避の迂回路もできているので、心配ありません。

 

 じゃあ、渋滞に巻き込まれない方法はないのでしょうか? ありますよ~。香港、ニューヨークどちらも水上交通機関が利用されていますね。千葉県が遅れています。東京都ではずいぶんあるんですね。子どもと有明に行ったとき、船の科学館のところに船の乗り場がありました。路線図を見ると、かなり細かく路線があるのです。確かに本数が少ないのですが、神奈川県、東京都、千葉県が一体になれば、一気に水上バスの路線が拡大し、利用しやすくなるのではないでしょうか? しかし、忘れていました、役人の壁です。許認可が大変でしょうね!?

 

 これって実証実験もやったようですが、どうなるんでしょう?そして、以前からというかこのシリーズでも書きましたが、ふなばし主体の船のルートができると良いのですが…。

 

 このあいだ羽田空港の国際チャーター便のことがニュースで話題になっていました。ばかげた話で、以前からおかしいと思いつつ見たのですが、便数に制限を加えるのです。国際チャーターの定義がそうだから仕方がないのかもしれませんが、定義を変えればよいはずなのですが。

 

 どういうことかと申しますと、週1便しか飛ばしちゃだめ、ということです。近距離チャーターなのにです。だいたい2泊3日、3泊4日のツアーパターンですから、お客さんを乗せて行った飛行機にその前のお客さんを乗せて帰ってきて、次のお客さんを乗せていって、その前のお客さんを乗せて帰ってくると、行きも帰りもお客さんが乗っていて商売になるのに。

 

 この制限があると、乗せていったお客さんを乗せて帰るために飛行機も乗員もお客さんと同じ滞在をするか、空のまま飛行機を飛ばしてまたお客さんを迎えに行くことになります。このような、商売を全く無視した、書類の上でしか物事を考えられないお役人様の典型的思考パターンにはまってしまったら、水上バスの発想なんてどこかへ行ってしまいますね。でも、香港のスターフェリーなんて本当に使い勝手の良い交通機関です。

 

 これはだいぶというか、大幅に環境変化がありましたね。羽田の滑走路の拡張工事や24時間利用可能、LCCの進展などなど。むしろ成田との棲み分けが気になるところです。

 

 続く・・・