(笑)。昨日先輩から、本をいただきながら懇談をしました。大変有意義な時間をすごし、都内への移動時間に車内で読みながらふむふむといろいろと考えさせられました。
そして続きを読んでいたところ、どうしても4月まで会派を共にした、現役議員に伝えたい事が書いてありましたので、あえてここで書かせていただきます。
最初は私信で送るか?と考えましたが、他の若い議員さんにもと思い、勉強会メールに入れるかとも思いました。しかし、いやいや広く後輩議員を知る人と共に考えていただくのが良いかなと思いここにしました。
ぜひ、ご意見をいただければと思います。
論語の意訳解説本みたいなものです。著者記述を青色に、長谷川記述を赤色にさせていただきます。
君子は言に訥にして、行いに敏にならんと欲す(里仁篇)
「徳のある人は口を重くして、実践には敏捷でありたいと望む」
孔子は、雄弁に語る人よりも、自分の意思を機敏に行動に移す人のほうが、人間としてより信頼がおける、と言っています。
言葉はなくてはならないものです。しかし、時に、言葉は自分を良く見せる道具となります。言葉が多いと、どうしても自分を語りすぎ、そして飾りすぎてしまうのです。多弁は自慢となり、欲求となり、言い訳や愚痴となることが多いのです。
この部分は長谷川にも言えることで反省の対象です。「長谷川にも」の「にも」は○○議員もだよ。という意味です。多弁で全く僕が評価していない議員をあなたは分かっているよね。とも言いたいですね。(笑)。
かつて、テレビで「男は黙って……」というCMが流れていたのを覚えているでしょうか。また、歴代総理大臣の中でも、能弁な首相よりも「あ~う~」を多用して慎重に言葉を選んだ大平正芳氏や、簡潔なフレーズで語る小泉純一郎氏の印象が強く残っているのは、なぜでしょうか。
もともと日本人は、沈黙、寡黙を美徳としてきました。そして、不言実行を最上の徳としてきたのです。
これがおじさん、おじいさんたちの評価基準になる場合もあると思うんですよ。
しかし、世の中がグローバル化してきた今、西洋の価値観やビジネスの慣習が組み込まれ、プレゼンや自己表現に優れた有言実行タイプの人間像が登場してきました。確かに、言葉によって行動を示す、ということは大事なことです。
これ、あなたのことね。否定はしませんし、こういう時代だから良いのですがね。「...。」となる場合もあるってこと。
ただ、それも、実行がともなって初めて言葉が生きてくるのです。信頼される言葉を支えているのは、行動なのです。
この「行動」を勘違いしているのではないかということを申し上げたいのです。下にも書かれていますが、「速さ」は大事ですが、何でもかんでも速く、行動しちゃえば、なりふり構わずで良いかというと違うし、知識がない中で突っ走っているけど、時にして大変なことになる場合もありますから、そこは知識がない場合は「よくよくわかっている人に相談すること」が肝要です。
行いはその人の実証です。言葉に実体はありませんが、行いには確かな実体があります。ですから「信用」は、何を言ったかではなく、何をやったかである、と言えるのです。
この「信用」に通じる「行動」はやみくもにすばやく動くことではありません。
そして、孔子が言うには、行動はなるべく早く起こすのがよいというのです。速さは誠意です。そして、勤勉さ、相手への思いやりに通じます。
世の中には古今東西、実に多くの名言があります。相応に含蓄のある人生の真髄をついた言葉ですが、それらも、実績を残している人たちが言ったから名言となるのです。実績がない人が何を言っても、私たちの心には響きません。
あなたの発言はすべて「実績がない人が何を言っても、私たちの心には響きません。」です。
そうそう。日頃から僕が評価していない彼らはこれに尽きます(笑)。
この孔子の文言も、言葉よりもまず実行という、孔子の実践主義を表した訓えです。
なんでもやみくもにではないことだけはしっかりかみしめてね。頑張れ!!